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2005. 3.31.Up Dated.
異動の季節
  
3月はサラリーマンにとって異動の季節ですが、既に、5年前に会社を退職した身にとっては、遠い過去のように思えます。
それでも、友人などから異動の知らせが届くと、サラリーマン時代の記憶が蘇り複雑な心境になります。
私達の世代では、異動は悲喜こもごもでしたが、JREITの資産運用会社の移動を見ていると、別次元の話のようにも思えます。
JREITに関するセミナーで、資産運用会社の人材確保が難しいという話を度々していますが、昨年あたりから資産運用会社の方の異動が頻繁に伝わってきます。
先日、上場を果したクレッシェンド投資法人の資産運用会社を訪ねた時も、目論見書に記載されていた連絡先の管理部長の方が退職されていて、又、運用部長も変わってしまったと聞かされ、やや驚きました。
何処も、JREIT上場前は大変な激務で寝食を忘れて取組まなくてはならないようですが、それらの労苦を重ねた上で首尾よく上場を果したところで、退職するというのは惜しいという気持ちになります。
上場前の活動は、言わば水面下の努力であって、上場して初めて水面から顔を出すのではないかと思っていましたが、そのタイミングで退職してしまえば、労苦が世間に知れ渡る事もありません。
これと同じような事は他の銘柄の新規上場前後にも起こっていて、何故、上場を区切りとして退職してしまうのかという疑問が残ります。
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