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2005. 2.17.Up Dated.
団塊の世代と個人金融資産
  
預金のペイオフ解禁が間近に迫っていますが、昨年時点での観測では個人金融資産が大きく動くことはなさそうだという見方が多かったと思います。
伝統的投資商品である株式に個人の金融資産が流れ込むのは限定的ということで、このような見方になったのだと思いますが、確かに、株式市場はペイオフによる個人金融資産の流入を予測した動きにはなっていません。
安全志向の個人金融資産は、ペイオフが実施されても資金移動は緩やかだという意見が多いようですし、金融機関も決済性預金という奇手で資金流出を緩和するつもりのようです。
一方、この時期に団塊の世代の定年退職が始まり、退職金を手にする人たちが増えることが予想されますが、退職金一時金を手にした人たちが、そのまま決済性預金に預けるとは考えにくいのです。
この資金の流れ先がどうなるのかは、個人金融資産の今後の方向に大きな影響を与えると言えます。
今までも団塊の世代は常に社会の方向を作ってきましたが、ここしばらくは、リストラによって片隅に追いやられていました。
その彼らが退職金というまとまったお金を手にしてどう動くのかがキーポイントですので、いくつかのパターンを挙げてみます。
@安全志向で保守的な運用により残りの人生を守りで過ごす
A人生のリスタートと考え、退職金を元手にして新たな展開を図る
B退職金を積極運用して残りの人生の選択肢を増やす
この世代は数が多いので結果としての多様性があると考えることも出来ますが、実は、多様性よりも同調性の高い世代ですので、恐らく上記3つのうちの何れかが主流になります。
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