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今年の新規銘柄について
  
こうなると、新興組にはアリの道しか残っていないとも言えますが、それでもオリジネーターに物件供給力のある新興組は、スポンサーからコア資産の提供を受けて600〜800億円前後で資産組成を行ってくると予想しています。
一方、オリジネーターが私募ファンドの新興組は、JREIT市場の過熱による寛容さだけが頼みになりそうです。
私募ファンドでは、ハイ・レバレッジにしてJREITより高値で取得しているのと、資産の相対的質も劣っていますから、それをJREITに移行すれば明らかに見劣りします。
こうなると、残された手段は、築古物件を集めて見かけの配当率を上げるしかありませんから、市場が保有資産の質に寛容な間だけがチャンスです。
先行JREIT銘柄は、保有資産の平均築年数の改善に努力していて、オフィスビルでは13年前後、レジデンシャルでは5年前後が主流になっていますので、この数値を見れば、私募ファンドは愕然とするはずです。
果たしてJREIT市場が私募投資家のように寛容であるか否かが、上場の成否を左右しそうです。
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