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2005. 1. 6.Up Dated.
投資商品の多様化と投資家の立場
  
今年4月のペイオフ全面解禁を睨んでの投資商品の開発が活発化しています。
これは、預金金利や国債利回りの低さに嫌気を感じた個人投資家層が動き始めていることも関連していると思われますが、金融・証券・保険の垣根が外されて、新たな金融商品開発気運が盛り上がっているためだとも言えます。
最近では、商品取引もインターネットで出来るようになっていますから、投資家にとって選択範囲も広がっていますが、一方、投資判断のためのリスクの判定基準が曖昧なまま商品が多様化しているという現実があります。
外貨預金や海外の投資商品を組み込んだ投資信託等は既に一般化していますが、為替リスクを含んだこれら商品の利回りの適正度が明確ではありません。
多様な投資商品の中から、ポートフォリオを組むには、リスク・スプレッドという考え方が有効ですが、日本では未だ広まっていません。
為替リスクのある商品と為替リスクのない商品の利回りを単純に比較しても、余り意味はありませんが、金融機関の店頭では、配当利回りの高さだけを強調するような傾向があります。
預金者に投資商品を勧めるならば、せめて投資リスクの一般的な序列やリスク・スブレッドの説明があって然るべきです。
これからは、団塊の世代の定年退職が増えて、多額の退職金を手にする人も多くなりますが、この資金は長年働いて最後に手にする資金ですので、慎重且つ有効な運用が求められます。
私の所にも、そういう方からの問合わせがありますが、その時は一般的に次のように答えています。
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