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REITの取得物件調査
  
一方、最近新築されたマンションは、中堅デペロッパーが分譲用に開発し、途中で賃貸に切り替えた物件も目立ちます。(特に、ワンルームタイプのマンションに多いようです)
これらは、新しいうちは見栄えもしますが、数年のうちに競争力が落ちる可能性があり、REITのような長期保有型ファンドにとっては将来の出口を考えなくてはなりません。
また、住宅の場合、オフィスビルのように大規模物件が必ずしも高い競争力を持つとは言えませんので、戸数規模も問題となります。
50〜100戸単位の賃貸マンションでは、かなり立地が良くないと賃貸リスクが付きまといますので、大型物件が全て良とは言い切れません。
賃貸マンションの場合、戸数規模は立地との関係で考えなくてはなりませんので、取得する側にとっては、立地に対する冷静な見方が必要です。
私の見た物件の中には、この場所なら20戸程度と思われる立地に50戸以上の賃貸マンションを保有しているケースもあります。
このようなことを考えながら、REITの保有物件を調査して回りますが、質の高い物件に出会うとわざわざ現地まで赴いた甲斐があったと嬉しくなります。
取得する銘柄側にとって、全ての物件を高いレベルに保つのは困難だと思いますが、やはり、現地を見てワクワクするような物件も増やして欲しいと思います。
最近のJREITは個人投資家の売り越しが多いようですが、保有物件の質を積極的に訴えていくことも必要です。
自分の投資している銘柄の保有物件に魅力を感じれば、もう少し長く保有しようという気になるのではと思いますので、銘柄側ももっと資産の質に拘っていくべきだと考えています。
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