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−J-REITを考える−    
 
投資家のためのJ-REIT情報

従来、JREITに対する評価や見通しが投資情報として公表されるケースが少ない上に、投資家側の視点での分析も少なく、投資商品としては基本的な整備が遅れているという現実があります。
REITの先進国である米国と比べると、JREITの投資家層が圧倒的に薄いというのが目に付きますが、多くの投資家を呼び込む前提となる投資情報の欠如にその原因があるとも言えます。

◇なぜ投資情報の提供が少ないのでしょうか?

この原因を考えると、意外と根が深く、戦後の日本のカルチャーやビジネススタイル、そして行政を司る官僚機構のあり方にも繋がっていきます。
私自身、JREIT誕生から投資情報の提供の重要性を訴え、自らも先達として活動をしていますが、必ずしも十分な活動ができないのが実状です。
先日、米国のREITで活動している方と話しましたが、日本のJREITの関係プレイヤーが不足している点と、投資家への情報提供がほとんどないという指摘を受けました。
ルールすら分からない、個々の特徴も分からない、リスクの内容の説明等も少ない、そして現状を誰も語らないゲームに参加する人はいないでしょうという厳しい話もされました。

◇このようなJREITの現状をファンド側ではどう見ているのでしょうか?

JREITの資産運用を行っている資産運用会社には米国での勤務経験者が多く、米国REITに対する知識を持っている方も多いです。
彼我の違いもある程度分かってはいるものの、実際に運用を行っている現場にいると日々の業務に手一杯というのが実状です。 何しろ、JREITの資産運用会社といっても社員数はどこも15名前後ですので、当面の業務と投資家等からの問い合わせに忙殺されているというのが現実だと思います。
それでも、JREIT市場の動向には常に関心を持っていますし、投資家に対してどのように情報伝達を進めていけばよいかという課題も認識しています。

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