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2004. 8. 5.Up Dated.
REIT予備軍
  
夏になって少しのんびり出来るかと思っていたら、フロンティア不動産投資法人の上場があり、結局7月末まで忙しい思いをしました。
8月は、少し腰を落着けて執筆をしようかと思っていますが、8月末から9月に掛けてREITのイベントがいくつかありそうなので、半月ぐらいしか余裕がなさそうです。
聞くところによると、金融監督庁への申請が多くなっているようで、これからも続々と上場銘柄がありそうで、私のところへも、REIT進出予定企業からの問い合わせがいくつか入っていますが、実際にREITに進出するにはいくつかの課題があるようです。
以前、NBFに聞いたことがありますが、進出予定会社より上場準備段階で相談を受けることが多いと言う話がありました。
JREIT上場についてのガイダンス等はありませんので、上場予備軍の会社は自らで情報を収集しながら作業を進めることになりますが、組成資産の内容や選定基準等に苦労しているようです。
オフィスビルREITは既に満杯に近い状態ですし、商業施設もGMSには限りがありますので、これからは、レジデンシャル系とマルチテナント型の都心商業施設の組み込みが増えそうです。
また、物流REITの組成を狙って倉庫等の買い需要が多くなっているようで、一部では、競争によりキャップレートがかなり低くなっているようです。
物流倉庫は経済のインフラとしては欠かせませんが、不動産としての流動性が低いためにSPCを使った私募ファンドでは償還の見通しが付けにくいので、有期償還のないREITに進出せざるを得ません。
ところが、取得競争により低いキャップレートで取得しているようでもあり、やや懸念しています。
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