◇トップ |
景気回復とREIT |
私は、実態を見ると、契約更改賃料が「下げ止まりしつつある」というのが正直なところではないかと思いますが、不動産屋的なアバウト感覚で上昇局面にあるという発言になるのかもしれません。 REITは利益の100%を配当金に回していますので、収益の変動はストレートに出ますので、投資家に対しての説明には根拠が必要です。 仮に、賃料が上昇すると見るならば、今後の契約更改での予想上昇率程度は示して欲しいと思いますが、今の状況でこのような予測を出せば、現場からの突き上げは必至ですから、実際に根拠を挙げてのアナウンスは無理だろうと思います。 また、新規テナントへのフリーレントも多くなっていますが、フリーレント期間の説明もありませんので、果たしてフリーレントの期間が短縮されているのかどうかも分かりません。 このような情報を開示せずに、単に、賃料上昇が期待出来るという発言は如何にも不動産的です。 個々の発言に、いちいち文句を付けるつもりはありませんが、不動産業界からの出自が多いREITでは、従来の感覚から離れて出来るだけ合理的且つ論理的に考え、投資家に説明していくという習慣を付けるということが必要のように思います。 |
<< 戻る |