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REITのこれから |
このようなJREIT進出企業を見ると、さすがに、満員状態にあるオフィス系REITよりはレジデンシャル系、商業施設系、複合型が多くなっていて、これらが上場すればセクターのバライティーも増します。 特に、レジデンシャル系は、現在、JREIT全体の5%程度のシェアしかありませんから、せめて4倍の20%程度までは伸びて欲しいと思っています。 私も、JREIT進出予定企業の詳しい情報は手に入りませんが、昨年の秋ぐらいからの傾向として、まず資産運用会社の方が私のセミナーへ出席され、その後、有料会員制サイトの会員になるというパターンが続いていますので、どの企業がどの辺りの位置に居るのかは何となく見当がつきます。 そのような企業が出席されるセミナーでは、私は、必ず「オリジネーターとの利益相反」と「資産運用会社の体制」について話をしています。 JREITが市場に認められつつあると言っても、まだまだ発展途上ですので投資家の信頼を繋ぎ止める努力は欠かせません。 JREITの今日の状態は先発銘柄の実績によって作られたものですから、新興銘柄はそれらの実績を利用するだけでなく、更に良い実績を積上げるという考え方を持って欲しいと願っています。 特に、この点で強い関心を持っているのは、住友不動産系の東京オフィスファンド投資法人です。ここは三井不動産・三菱地所と並ぶ大手不動産会社ですので、この2社系の投資法人の保有資産と比べても遜色ない内容も期待していますが、間違ってもJREIT登場以前に戻るようなオリジネーターの都合に合わせた物件で組成してこないことを祈っています。 住友不動産がフェアな形で上場してくれば、JREITへの上場戦略のスタンダードが出来上がりますし、一層、各銘柄間の競争原理が働きますので投資家にとっても市場にとっても心強いと思っています。 |
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