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2003. 3.27 Up Dated.
−新時代の不動産経営−    
 
淘汰の時代をどう乗り切るか
多くの不動産業者にとっては、大手企業によるシェア拡大の皺寄せを受けていて、更に銀行等の間接金融機能の低下による事業資金調達の難しさも加わり、このままでは、年々追い詰められてしまう可能性があります。
これに対応していくには、不動産業界が、既に大淘汰の時代を迎えているという認識を持ち、新しいノウハウの習得と確かなノウハウの獲得以外に生き残る道がないとも言えます。
競争に勝ち抜くためのノウハウは簡単には習得できませんし、誰でもが理解したり咀嚼したりできるレベルでもありません。
従来の不動産業界の中だけの考え方や常識だけでも通用しませんから、少しでも余力のあるうちに、先端の不動産の流れを理解し、自らがそれをどう活用するかがポイントになります。


【自らの現状とポジションを明確化する】
競争に勝ち抜くには、まず自己の弱みや強みを冷静に、かつ極力客観的に分析してからになります。
例えば、貸しビル業にとっては、従来は常識でもあった有利子負債比率の高さや自己資本構成比率の低さをもう一度吟味する必要があります。
同業他社も似たようなものだという認識ではなく、他業種との比較や、株式市場等での見方も参考としながら、自社のB/S、P/Lを分析して、企業としての実態を数字で捉え直す必要があるのです。

このような経営分析には専門家が必要ですので、不動産業の経営分析に長じていて、かつ広い視点を持った専門家を探すことから始める必要があります。
専門家に依頼すれば費用が生じますが、専門知識の提供はれっきとしたビジネスであるという認識が、実は淘汰の時代に必須の常識なのです。
専門家の起用を怠ったり、費用を惜しむようでは、大手企業との競争に生き残ることはできませんし、「井の中の蛙」を脱却することができません。
中には、経営者自らが勉強して経営分析を行う人もいると思いますが、それが可能であるならば最良の方法ですが、経営分析は一朝一夕には習得できませんので、費用と時間を考えて選択して下さい。
但し、専門家に依頼するからと言って、経営者自らが全く分らないというのも問題ですので、経営者にとってポイントとなる部分を解説致します。

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