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2004. 1.15.Up Dated.
SHOULD-N'T BE!
  
「こんなこと!ありえない!」という意味で使ったタイトルです。ある映画の中で使われたセリフです。

かなり前より上場が予定されていた森トラスト系のJREIT「森トラスト総合リート投資法人」が、2月13日に東証に上場することになりました。 上場前の公募売出証券のブックビルディング期間は1月23日〜1月30日ですが、その内容については以下の通りです。
売出投資口数 108,640口
売出価格の総額 79,307,200千円
計算上の1口価額 730,000円
私は、この最初の証券情報を見ただけで驚きました。 売出価額が1口73万円ですから、ブックビルディングでは75万円/口ぐらいを想定しているのだと思いますが、未だ先発10銘柄も到達していない価格で上場を目論む森トラストの姿勢にも驚嘆しました。
さらに驚愕したのは、投資口は新規発行ではなくて、既存投資主である森トラストグループの持株(出資口)を売り出すということです。(オリックス投資法人の上場経緯と同じです)
<売出投資証券の所有者内訳>
森トラスト(株) 58,640口
森観光トラスト(株) 40,000口
森インベストメント・トラスト(株) 10,000口
108,640口
森トラスト総合リート投資法人は、平成13年11月に投信法の登録を得て、上記3社の出資による私募ファンドの状態で、既に3期決算(半年毎)を終えています。
従前の出資状況は、
発行済投資口数 160,000口(上記3社が出資)
出資総額 80,000百万円(1口50万円)
となっていて、オリジネーターである森トラスト系3社の保有出資口の約68%を売り出すことになっています。
これを簡単言えば、オリジネーターの森トラストは、投資法人の上場によって、上場益を1口当たり23万円、総額にして約250億円を調達したいという目論見があります。
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