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2003.11.27. Up Dated.
 少ないREIT情報
  
私のように常日頃REITを見ている者でもREITの情報は少ないと感じますので、おそらく一般の投資家はもっとそう感じるのだろうと思いますが、不自由だという声があまり聞こえてきません。
各銘柄のHPには、物件取得や借入等のイベント等が掲出され、それ自体ニュースとしての価値はありますが、「だからどうなのか」と言ったことまでは分かりません。
投資家にとって知りたいことは、「銘柄の物件取得によって、市場評価がどうなるのか、将来の配当率が変化するのか」と言った投資情報のレベルまで踏み込まないと判断材料にはなりません。
それは、ニュースを読む力だという考えもあるかも知れませんが、私のような者でも、重要なイベントがあった場合、極力、資産運用会社へ取材して背景等を聞かせてもらった上でないと全容が理解できません。
大半の投資家は、銘柄の個々のイベントで資産運用会社に問い合わせをすることもないと思いますので、どのように銘柄判断をしているのかが気になります。
それは大口投資家でも同じ状態のようで、個々の物件を見ることもなく投資を続けているようです。

先日、日経金融新聞にREITの大口投資家である金融機関の持株比率が発表されましたが、それによると、JRE、NBFが50%を越えていて、JRF、JPRも50%近くに達しています。 一方、OJRとPICは20%程度の比率になっていて、上位銘柄と下位銘柄の違いが浮き彫りなっています。
株価が高いから金融機関の持株比率が高い、持株比率が高いから株価が高い、といった両方の見方ができますが、少なくとも現在の高株価は、金融機関が上位銘柄に傾斜投資をしていることが原因だと考えられます。
こうなると、新規上場銘柄は金融機関に買ってもらうことを優先しますので、ますます個人投資家は遠い存在になります。
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