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−REITの増資と情報インフラ−    
  
一方、投資家から見ると、常に買いのチャンスがありますが、どの銘柄の増資を購入するか、そして、それぞれの銘柄の資産内容がどのように変化していくかというウォッチが必要となります。
このように考えると、ファンド側と投資家を結ぶ恒常的な情報チャンネルが必要ですが、現状では、各銘柄のHPに個々にアクセスするしか方法がありません。 今後上場銘柄数が増えれば、情報を取得するだけでもかなりの労力が必要になります。
本サイト(SPC-REIT.COM)は、各銘柄のイベントをタイムリーに掲載している唯一のサイトですが、このサイトの運営は、ビー・アール総研の独力で行われていますし、専門サイトの「REIT DATAサイト」もボランティアに近い状態で運営されています。
市場規模が1兆円に達する投資商品で、投資家が10万人以上も存在している状態にありながら 情報インフラが未整備というのは大きな問題ではありますが、これに取り組むプレイヤーが少ないのが現実です。 特に、1口単位で購入している個人投資家は、ほとんど情報がないまま保有しているという状態になっていますので、REITの将来にとっては深刻な問題です。
REIT各社がこれからも増資を繰り返していくためには、機関投資家や大口投資家だけではなく、個人投資家という裾野を広げていくことが必須ですが、現在は手つかずの状態にあります。これは、REITにとっても投資家にとっても不幸で、かつ、損をしているとも言えるのです。
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