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2005. 5.26.Up Dated. |
羊頭狗肉 |
以前より進出が噂されていた地域特化型REITの「福岡リート投資法人」が登場してきました。 目論見書記載事項で何よりも驚いたのは、「森トラスト総合リート投資法人」の上場を契機として、東証が規制した投資口の売出制限の趣旨を全く意に介せず、6ヶ月以上前に割当を受けた投資口を今回の売出で高値売却をしようという方針です。 目論見書に記載してある調達額見込額を見ると、 ◇売出口数 59,100口 ◇新規発行口数 7,000口 となっていて、1口当たりの調達予定額は約844千円ですので、実際の売出価格は875千円程度になるのではないかと思われます。 今、JREIT市場は活況を呈していて多くの資金が流れ込んできていますので、投資家の懐具合を読めば、875千円ぐらいは出すだろうということだと思います。 つまり、この投資法人の上場では1口当たり50万円で割当を受けたオリジネーターが投資口を6ヶ月間強持っていれば、結果的に1.75倍の値段で売却出来るということになりそうです。 勿論、売出価格に見合った配当金は準備していると思いますので、配当率だけで見れば筋書きが成り立ちそうです。 冒頭に記載した「森トラスト総合リート投資法人」の上場時のオリジネーターは「森トラストグループ」だけで構成されていましたが、この投資法人の上場ではオリジネーターは不動産業者の「福岡地所グループ」(但し、実際の投資口の保有は福岡地所が出資する兜汢ェリアルティホールディングス)だけなく九州の基幹産業群とも言える、九州の地銀の「福岡銀行」と「西日本シティ銀行」、外食産業の「ロイヤル」、九州電力の関連会社の「九電工」の4社が参加しています。 更に資産運用会社には、「九州電力」、「西部瓦斯」、「西日本鉄道」という九州の基幹産業企業も資本参加しています。 |
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