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2005. 5. 6.Up Dated.
黄金週間の雑感
  
今年のGWは1週間以上の休暇になった人も多いようですが、JREITもこの期間はのんびりしているようにも見えます。
GW前にいくつかの資産運用会社を訪ねましたが、有給休暇を使うという幹部の方が目立ち、昨年に比べると少し余裕が出てきたようにも見えます。
JREITの資産運用会社は日々の業務に忙殺されていて、ゆっくりと考えている時間がないという声も聞かれますので、こういう機会に業務を離れてリフレッシュする事も必要です。
そして、のんびりとした後で考えて欲しい事は「危機管理」だと言えます。
JREITは、誕生後1年間位は低迷していましたが、その後は順調に成長を続け、大きな問題も生じないで今日まで至っています。
株価も全体として右肩上がりで市場評価も好調ですが、このような状態がこの先も続くという保証はありません。寧ろ、今までが良すぎたとも言えます。
JREITにとっての危機はいくつか想定出来ますが、何よりも恐いのは信頼を失う事です。
投資家や社会の信頼を失えば、4年の歴史と2兆円程度の時価総額しか持たないJREITは存立基盤を失う可能性もあります。
組織の責任者は良い事を考える必要がないというのが私の自論ですが、好調な時は忘れがちになりますので、ワーストシナリオを常に意識しながら物事を考える習慣が必要です。
JREIT全体では年間で3,000億円程度の物件取得を行いますが、資金力に物を言わせた買い方は反感も買いますので節度ある取得姿勢も重要です。
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