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2004. 7.22.Up Dated. |
REITの資金調達 |
2004年のREITの投資市場からの資金調達は、2月の森トラスト総合リート投資法人の上場から始まり、日本レジデンシャル投資法人、東京グロースリート投資法人の3銘柄で1,000億円を越えました。 更に、日本リテールファンド投資法人、野村不動産オフィスファンド投資法人、日本ビルファンド投資法人、東急リアル・エステート投資法人の増資により、約1,600億円を調達しますので、合計調達額は2,600億円を越えることになります。 これに、フロンティア不動産投資法人の新規上場を加算すると、軽く3,000億円を突破します。また、今秋からは、いくつかの銘柄の増資と新規上場が予想されており、それらを全て合算すると年間合計調達額は5、000億円に迫る勢いです。 一方、REITは不動産業の中でも大きなポジションを占めているようで、時価総額ベースで不動産業上位20社の中に、既に7銘柄が入っているとも言われています。 14銘柄中の半数がランクインしている状態ですが、REITは定期的に増資を繰り返しますので、何れは、上位20社の半数はREITによって占められる状態だと言えます。 物件取得の方でもREITは最大の買い手になっていますので、最早、REITは不動産業界の中でも最大勢力とも言えるかもしれません。 登場してから3年程度で、年間5,000億円の資金を調達するまでに成長したREITですが、投資市場の資金が何処まで追随してくれるかという懸念があります。 もちろん、REITの主要投資主である地銀等の金融機関の資金量から見れば、充分に拡大余地はありますし、年金等の機関投資家の本格的参入も期待されていますから、今後の資金調達に心配は要らないという楽観論もあります。 果たしてそうなのでしょうか。 |
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