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2004. 5.20.Up Dated.
まだ先の話(REITの未来)
  
JREITの保有資産も300物件を越えて、資産総額も1兆円の大台を突破しましたが、3年足らずの期間で300件以上の不動産を取得することは、各銘柄の取得責任者にとっては大変な作業だったと思います。
通常の不動産会社であれば、稟議等のシステムで責任は分散されますし、社内のコンセンサスさえ得れば取得の可否を後で厳しく論じられることもありません。
ところが、JREITでは不特定多数の投資家の眼を意識しながら、個々の取引も市場監視の下で行わなければならず、その上、収益を第一として取得から運用と息の抜けない努力が必要となります。「それが仕事」と言われればそれまでですが、何年間も全力で走ることは出来ませんし、いつもソロバンを意識しながらでは息が詰まります。
資産運用会社は数10名程度の人員でしか構成されていませんから、この人達が高いモチベーションを持ち続けられるような仕組みがないと、結局、投資家に跳ね返ってきます。
何がインセンティブになるのかは、個々の仕事観によって違いますので簡単には言えませんが、必ずしも、報酬だけの問題ではありません。(もちろん、報酬も重要です)
私は、不動産を扱う者にとって、それが社会的に大きな意味を持つという栄誉も必要だと考えています。
たとえ収益性が高くなくても社会的に意義のある資産を保有し、他人に感謝されるような資産を取得・保有するという事例があっても良いと思います。 もちろん、そのような視点だけで物件を取得されては投資家も迷惑でしょうから、総資産の数%程度に限定しての話です。
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