トップ
2004. 4.22.Up Dated.
レジデンシャル系REIT
  
今年になって、住宅専門REITの「日本レジデンシャル投資法人」が上場されて住宅銘柄と呼べるのが、「プレミア投資法人」、「ユナイテッド・アーバン投資法人」を含めて3銘柄になりました。(オリックス不動産投資法人は住宅系資産の追加取得の見込みがないので除外)
それでも全12銘柄の資産額合計(平成16年3月末時点)約1.6兆円のうち、住宅系資産は約800億円と5%に過ぎず、これではとても住宅セクターと呼べるレベルには達していません。
元々、賃貸マンションはテナントの確保の面でも1棟50戸程度の規模が多く、金額的にも10億円以下の物件の供給が主流を占めていますから、オフィスビル等に比べると、1物件当りの規模が小さいために、資産を積み上げるのに時間が掛かります。
さらに、賃貸専門に作られたマンションというものが少なく、レジデンシャルREITは物件探しに奔走せざるを得ません。
一方、現在の市場評価はレジデンシャル系にはやや厳しい見方が多く、苦労の割には報われませんが、それでも、今後はレジデンシャル系REITの上場もいくつか予想されています。
つい最近、大阪証券取引所に第一号のREITとして「東京グロースリート投資法人」の上場が発表されましたが ここも住宅系資産を含んだ銘柄です。他にも「CBリチャード・エリス系」の投資法人が東証への上場を準備しているようですし、独立系の「クレッシェンド投資法人」も住宅系資産を含んで今秋頃には上場してくる見込みです。
また、「プロスペクト」という独立系私募ファンドも以前からJREIT進出を目指して物件を取得中で、(現在は300億円程度の資産を保有している模様)今年度内での東証への上場を目指しています。
次へ >>