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2023. 7.27.Up Dated.
改心が求められている

 今は色々な事が起こっているようで、悪事をなしてきた人々は順次捕縛され、それなりの処分を受けているとも言われています。
そのように人々は政治家だったり、役人・医者・司法関係者等職業で見ても多岐に亙っているようです。
直近では、ビックモーターの不正が暴かれていますし、ヤマダ電機・広告代理店等の企業も含まれています。 これらは決して他人事ではなく、全ての人に対して自分が行っていた事を省みて反省し、必要があれば改心する事が求められています。
こういう局面で最も対応が難しいのは、悪を自覚している悪人ではなく、自分は善人であると思っている人だと言えます。 善人だと思っていますから、改心することもなく、そのままの気持ちで過ごしますから、何時まで経っても改心することなく生活を続けます。
勿論、自分は100%善人だと思っている人は少数派でしょうが、自分してきたことは会社等の組織から命令であって自分はそれに従っただけと思っていたり、家族を養うために当然のことをしてきたと思っている人も多いと思います。
こういう風に考えている人の殆どは改心することもなく、今まで通りの仕事と生活を続けるでしょうから、改心の機会がありません。 それでも、必ず機会は与えられているはずですが、それに気づかず過ごしてきた人も多いのではないでしょうか。
今の世の中には、人間に害を与える食品も多いですが、それらを作っている人、材料を調達している人、加工をしている人、販売している人は沢山います。 毒だなんて考えたことも無く、言われるまま仕事として淡々とこなしてきているだけという事なのでしょうが、この場合も改心する可能性はかなり低くなります。 世の中の多くの人がそうなのかも知れませんし、政府が推進しているメディアが提唱しているからそれに従っているだけという事もあると思います。 害のあるものは食品だけでなく、他にも色々ありますから、それらに全く関わっていない人と言うのは少ないと思います。
ですから、他人の指摘されるのではなく、自らで省みることで改心する必要がある所を改めるという思考と行動に出ればそれで良いのだと思いますから、それ程難しい事でもありません。
改心のハードルはかなり低くなっていますから、「我日に我が身三省す」という程難しい事ではなく誰でも出来るようなっています。
それに改心すれば良いのですから、精神的には負担は少ないと思いますが、問題は今の生活をこのまま続けていて良いのかという点だと思います。 会社の言いなり、上司の命令通りという仕事を続けて良いのかという疑問も出てくるとは思います。例え、問題があったとしても生活を壊すことは出来ないので、このまま続けるしかないという結論に落ち着いてしまう人も多いのではないかと思います。
残念ながら、これでは改心になりませんので難しい判断を求められることになりますが、この時に大事な事は、未来への不安を考えるのではなく今どうすべきかと点にフォーカスすることだと言えます。今現在でどのように判断し行動するかが必要だと言えますが「言うが易し行うが難し」だと思うでしょうが、ここが冒頭の改心を求められているという本当の意味なのです。
何れを選択するかは、完全に個々人の自由ですから誰に強制されることもありませんし、所謂神仏にも頼る必要もありません。 自分自身で選択し、そしてその選択の結果は自分で受け取ることになるのですから。


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