◇コラムトップ |
2022. 9.23.Up Dated. |
米国の不可解な利上げについて |
9/21に米国FRBが0.75%という大幅な利上げに踏み切りました。 今までの通常の利上げ幅は0.25%でしたから、今回を含めて3回連続で一挙に3倍の利上げとなっていますから、明らかに異常事態だと言えます。 そもそも米国が利上げをする理由が分かりません、景気過熱でもなく、逆にガソリン価格の上昇や食料品の物価上昇によって、米国GDPの60%以上を占めている民間消費は落ち込んでいます。この状態で金利を上げればクレジットカードの金利も上昇しますから、更に民間消費が縮小するのは明らかです。 誰しも分かるような財政政策と逆の動きをしていますから、利上げについては別の角度から見る必要がありそうです。 結論から言うと、私は米国ドルの崩壊が始まっていると考えています。世界の基軸通貨だったドルの信認が低下し、ドル価値の下落が止まらない為に、利上げによって米国債に資金を集めたいのだと思っています。 日本を見ると、逆に依然として低金利政策を続けていて、10年国債利回りでみると日本と米国債は10倍にまで開いていますから、これでは資金は日本国債から米国債に流れますが、実際は信認低下によって、期待したような米国への資本流入が起こらないのだと思われます。 日本が依然として低金利政策を取っているのは、日本国内の問題には目を瞑り、米国の財政政策を援護する為だと言えます。 日本国内の物価高や実質賃金の低下等は眼中にはなく、只管米国の為に働いているのが日本政府の実態のようですが、自民党と統一教会の関係を見れば分かるように、元々日本や国民の事には関心がなく、国や国民を外国に売ることなど何とも思っていないのが日本政府の本当の姿だと思っています。 このような見方は過激で陰謀論だと言う人も居るとは思いますが、これだけの状況証拠があって自分の頭で考えられる人であれば、陰謀論だとして見過ごすことはないだろうと思います。 私が危惧するのは、この流れであれば遠からずドル体制は崩壊し、投資市場もクラッシュは免れないだろうと思います。そしてその後には社会の大混乱が起きそうですが、今は何が起きても慌てず冷静に傍観すべき時だと思っています。 新しい社会に移行するには、既存の体制が壊れなくてはなりませんから、通過点の一つと捉え、サバイバルする事だけに意識を集中しておく時だと言えます。 物の本によると、恐怖は実在しておらず、人の想念が作り出すものだとされていますので、将来に対して恐怖を覚えるのはその人が作り出した幻影に怯えることだとされています。 一方、危険は確かに存在していますから、恐怖に惑わされずに身に迫る危険だけにフォーカスして対処していくという心構えが必要だと言えます。 既に様々な解説や推論が流布していますが、何よりも大事なのは自分の感覚を頼りにサバイバルしていこうという考え方を持つことだと思います。 |
Copyright (c) SYC Inc. All rights reserved. |