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2022. 7. 8.Up Dated.
スリランカの破産

 以前から経済危機にあると言われていたスリランカが破産を宣言しました。
スリランカは中国からの借款が多く、このままでは国としての独立が維持できなくなると考えられていましたので、破産宣告も寝耳に水という訳ではありません。
問題は、スリランカの破産宣告後の動きですが、真っ先にロシアに支援要請を行っています。
本来は米国支配のIMFへ支援要請が筋なので、先ず米国へ支援要請するのが普通ですが、先んじてロシアへの支援要請を行い、ロシアも検討すると約束しています。これは一体どういう事なのでしょうか。
下世話に考えれば、IMFを牛耳っている米国は面白くありませんし、ロシアが出しゃばる件ではないと考えるはずです。多くの債務は中国に対してですから、中国への支援要請であればまだ理解できますが、ロシアとは意外な感じもします。
日本での報道では、ロシアはルーブルのドル連動制を廃止して、国際銀行間決済システムのSWIFTからも離脱していますし、更にウクライナ侵攻の戦費と西側諸国からの経済制裁もあってロシア経済状況はかなり悪いと盛んに報じられています。
所が、破産したスリランカがロシアに支援要請し、ロシアも応じる姿勢を見せているのは、話の辻褄が全く合いません。
従って、これは日本の報道が嘘という事が考えられます。(破産した国が実現不可能な変な要請しているとは考えられません)

そこでこの件の背景を日本のニュースに因らないで考察してみようと思います。
ロシアはBRICSの一員で、中国も同じですから、ロシアへの支援要請はBRICSへの支援要請とも考えることが出来ます。
隣国のインドもBRICSですから、ロシアの主導によってBRICSの支援を得たいと考えたのかも知れません。
前述したように、ロシアルーブルはドルからは離れていますから、スリランカへの支援にドルは使われないので、ルーブルでの支援になるのかも知れません。
勿論中国元やインドルピ―も使われるかもしれませんが、これでは皆が知っている国際金融資本市場に反します。
世界の基軸通貨であるドルでもユーロ、円でもないのは従来の常識では考えられませんが、この答えは金本位制にあります。
BRICSは通貨の金本位制に移行するらしく、ロシアは既に移行済みです。通貨の信用はドルではなく金によって支えられていますから、正に確実で安全な通貨だと言えるのです。
これを前提としてみると、スリランカのロシアへの支援要請は合理的なのです。
そしてドルによる支配体制は終わったとも考えられますから、後は価値を大幅に減ずることになったドルの暴落です。
そしてドル暴落によって米国債を大量に抱えている日本は破産しますし、もしかしたら既に日本も破産状態かも知れません。
万一日本が破産しているとしたら、ドルでの支援は意味がありませんから、スリランカと同じようにロシアへ支援要請が必要ですが、ロシアにとって日本は非友好国認定になっていますから、支援を受けられないだろとうと考えられます。この場合日本はどうなってしまうのでしょうか。
既存の政府と官僚組織は崩壊するでしょうが、BRICSと同じようにGESARAを実施することで新たな国をスタートさせるしかありません。
一方、自民党・野党も官僚も自らの権益を失うGESARAは望みませんから、消費税増税や年金の大幅カットで国民への過酷な負担を強いることになりそうです。
そしてマスコミやSNSを使ってやむを得ないという風潮を作り上げることになると考えられます。
一見すると、国民負担を拒否すれば日本は壊滅状態で漂流するしかありません。それが脅し文句にもなりますので、消極的にしろ賛成する人も居ると思います。これがDSと呼ばれる連中の正体ですが、何も分からない人や見えない人は従うしかありません。
勿論私は断固拒否ですし、彼らの言いなりになる気はありません。
さて皆様は本当にこのような方向へ進むとしたらどうしますか。


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