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2022. 5.13.Up Dated. |
資源価格上昇の背景 |
日本でも、ガソリン価格や木材の価格が上昇していますが、欧米は更にインフレ傾向が強まっているようです。 英国のYouTuberの報告では、英国のガソリン価格は266円前後/㍑と昨年より10%程度値上がりしているようで、日本の平均価格166円前後/㍑に比べても100円程度高いようです。 電気・ガス代はこの4月から50%高と大幅に上昇していて、その他食料品も値上がりが続いているとのことです。 この原因はロシアからの石油と天然ガスの供給が減った為と考えられますが、先日も解説したようにロシアはルーブルでの支払いを要求しているらしいです。 日本もロシアからの原油の禁輸に踏み切っていますが、これもルーブルで支払う事が出来ない為だと考えられます。 勿論マスメディアではそのような解説はしておらず、適当な原因を並べ立てていますので、マスコミの報道を鵜呑みしては実態が分かりません。 ウッドショックと言われているように、国内でも木材価格が大幅に上昇していて、コンパネ(主にコンクリート打設時の型枠に使われる合板)は昨年に比べて2倍以上の価格になっているようです。 合板価格等の上昇については、新聞ではコロナショックによって人々が自宅にいる時間が多くなってDIYの需要が増えたためと解説していますが、到底納得できる説明ではありません。 合板の輸出は中国が第1位ですが、合板材料に使う木材はロシアからの輸入木材に頼っていますから、やはりロシアの木材輸出量が大きく減少したためとも考えられます。 日本で使われる木材の大半は輸入材ですから、主生産国の供給減によって価格は大きく変動します。 合板にはラワン等の南洋材も使われます。東南アジアとアフリカが主たる輸出国になっていますが、これも減少しているようで、国内の木材価格の上昇は今後も止まらないだろうと考えられます。 次にインドネシアがパーム油の輸出をストップしました。これも新聞の解説ではインドネシア国内の油が不足している為の一時的措置と解説しています。 パーム油は加工油として世界中で使われていて、身近な所ではマーガリンの材料やポテトチップの揚げ油として利用されていて、加工食品にとっては必要不可欠な油です。 油には菜種油や大豆油も使われていますが、パーム油は価格が最も安い為にインドネシアの禁輸措置によって価格が高騰してしまい、利用価値も下がっています。 因みに世界で使われているパーム油の85%をインドネシアとマレーシアが生産していて、インドネシアは第1位の輸出国なので、その量を考えれば国内の油の不足が原因というメチャクチャな解説はあり得ません。 このようにマスコミは適当な解説を付けて実態を隠そうとしていますが、何を隠そうとしているのかが問題です。 彼らが国民に隠したいのは世界の現状とその原因だと考えられます。 ロシアについてはウクライナ侵攻による悪役仕立てに励んでいますが、ロシアが石油や木材の輸出を大きく減少させている背景を伝えたくないようです。 ロシアは石油や天然ガスそして木材の輸出が主要な輸出産業ですから、これを減少させればロシア経済が冷え込みます。 インドネシアも同じで、パーム油は主要な輸出品で、パーム油の生産に従事している労働者も数多くいますから、これを禁輸すれば国内経済が落ち込みます。 このように国内経済に大きな打撃を与えそうな措置を採るのには、経済力低下を担保する措置がある為ではないかと考えられます。 このように考えると、結局GESARAに行き着きます。 ロシアは既にGESARAに移行しているようなので、経済的な懸念が無くなっていますから、フリーハンドで対外政策が採れます。 日本にいると何も伝わってこなく、マスコミは唐変木な解説しかしませんから、実態の把握は困難ですが、それでも自らで調べれば別の様相も見えてきます。 勿論親切に体系立った情報はありませんから、散らばっている情報のピースを繋ぎ合わせてからの考察が必要です。 人によっては面倒なので、深く考えずに眠ったままで居ようとすると思いますが、それは羊であり家畜奴隷の姿です。 私は色々と調べて考察を巡らし自分なりの見解を持つというのが個人の醍醐味だと思っています。 |
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