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2022. 1.14.Up Dated.
混沌とした世界情勢

 世界情勢に関するニュースが少なく、内容的にも不十分ですが、それらを独自の視点で考察してみます。

1)米国の消費者物価指数の上昇
米国労働省が発表した昨年12月の消費者物価指数は前年同月比で7.0%の上昇になり、 同じく前月の6.8%に続いて大幅上昇になったとされています。この現象を単に需要増による物価上昇と見るのではなく、供給減による物価上昇と見るのが妥当のようです。

2)中国の生産減と在庫増
米国の市場へ輸出している中国の生産減が米国の消費者市場へ影響を与えているようで、 昨年のクリスマスは、例年中国製品がクリスマス用品の大半を占めていましたので、この供給が減ったことで製品価格が上昇したようです。
中国は世界のクリスマス用品の約80%を生産していたようですが、昨年は主生産地である義烏市は閑古鳥が鳴いていたようです。これはコロナ禍によって外国のバイヤーが入国を躊躇い、製品が殆ど売れなかった為で す。従って、在庫倉庫が満杯の状態になり、メーカーは生産を停止しているとの事です。
中国経済は内需が落ち込んでいますから外需頼りになっていて、この外需が減少したこ とで中国経済は悪化しています。ネット社会なので、サンプル画像を送付して注文を受けられると考えがちですが、中国製品は現物を見て、更に生産工場も見なくては要望通りの商品かの確認できませんから、 どうしても現地に行かなくては商談が出来ないのです。
少し話は逸れますが、日本でも中国製品をネットのAli express等で購入した場合、注文通りの品が届くとは限らず、更にサポートも殆どありませんから、日本のアマゾンでの購入しか出来ません。
このように中国製品は品質だけでなく、注文そのものが不透明という状況ですから、日常的に利用するのは躊躇います。(日本の会社を通すしかありません)

他にも中国の不動産市場は大変厳しくなっていますし、米国は中国経済と密接に結びついていますから様々なリスクを孕んだ状態になっていると考えられます。
経済アナリストはこれらの事を知ってか知らずか、今年も4%程度の成長率を予想していますが、何が根拠なのかは分かりません。
中国経済の落ち込みは内需と外需の減少というダブルパンチに加えて、政策が二転三転するという政治的リスクもあり、更には民間債務水準が既に危険水域すら突破している状態のようですから、今年は大変難しくなると考えられます。
仮に中国経済が崩壊すれば、欧米各国へ深刻な影響を与えますし、中でも米国は最も大きな影響を受けますので、経済規模の大きい米中の不振は世界経済を揺るがします。
このように見ると、呑気に経済予測を立てている状況ではありませんから、もっと各国の実態を把握してからの分析が必要になります。所が、各国の実態の把握が難しくなっていて、ネットの個人ブログ等を参考としながら推測するしかない状況です。
私の見方としては、今年の経済は悪化するのは確実だと考えていますが、これに対処できる方法も思い浮かばない状態です。尤も私は悲観しておらず、これも必要な通過点だろうと思っていますから、今後も冷静にウォッチして行こうと考えています。


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