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2021.11.19.Up Dated.
リスクマネジメントの勧め

 投資をしている方はリスマネジメントの重要性は理解していると思います。
新たなリスクが生じない状況では、特に注意する必要はありませんが、逆に今までにないリスクが生じる可能性については慎重に考慮する必要があります。
即ち、現状と変わらず今までの延長線上で動く状況は考察の重要性は低いですが、そうでなかった場合は色々と考察する必要があります。
このコラムで私は従来と異なった視点での考察や、SF的と思われる内容を紹介してきましたが、半信半疑で読んでいる人、単なる妄想と思う人も多いと思います。
勿論これらの見方も人によって異なりますから、個々人の解釈についての妥当性を論じることはありません。
申し上げたいのは、リスクマネジメントの視点からの注意喚起です。
前置きが長くなりましたが、私が感じているのは、 「何かが来る」という前提での考察です。 何が来るのかという具体的な事は分かりませんし、何時来るのかも分かりませんが、イメージとしては時代と世界を変えてしまうような事ではないかと感じています。
皆様も新型コロナショックによって世の中が大きく変わったと感じていると思いますし、 この騒ぎが収束してもコロナショック以前には戻れないと考えていると思います。
今後は今までと違う状況になりそうという認識は持っていると思いますが、ここではそれを更に押し進めた考察です。
世の中を大きく変えてしまう出来事が来るという前提ですが、この話が本当か否かは一旦置いて、仮にそのような事態が訪れた時のリスクマネジメントが必要だという考え方には同意して頂けると思います。(何も変わらないと信じている人にはリスク管理は必要ありません)

リスク管理上から必要なこと

① 状況が分からない時は下手に動かない
リスク管理の基本ですが、状況が不明瞭な時は動かずに観察することが先決です。

② より大きなリスクについての考察を行う
リスクの大小によって考察範囲や考察の深さが変わりますが、時代や世の中を変えてし まうようなリスクは何処までも考察を深める。

③ 楽天的になるのは限度まで考察してから
中途半端な考察で楽天的になるのは避けるべきです。 自分としては、精一杯だと感じてから楽天的に転じるのはお勧めです。

具体的にどのように考えたり行動したりするのか

サバイバルな状況になるとしたら敗者にはならないようにすることがリスク管理ですが、サバイバルに備えるには、それが起きた時では遅すぎます。起こる以前に対策を考えて、出来るものから少しずつ準備するのが基本です。

① 世の中の仕組みを一旦リセットして、ゼロから再構築してみる
今までの経験や知識をリセットするのは大変ですが、一度はトライしてみたら如何でし ょう。
以前にも紹介しましたが、フラットアース論はその良い例です。地球は球体ではなく、フラットだという考え方ですが、この前提を置けば、世の中の不合理性が沢山出てきます。 人工衛星の画像、NASAの活動等を考えれば馬鹿げた話ですが、逆にそれらは全て作り 物という事になります。 そんな膨大なフィクションが存在するというのは考え難いでしょうが、万一フラット アースが真実だとしたら私達は何を見せられ、何を教えられてきたのかという事になり ます。
ここから考え始めると、この世界の真実の姿は何かという問いになります。 フラットアース論を信じなくても、この世界に数多く存在する不合理性は認識できると 思います。(世の中はそんなものだと思いこんでいる人も多い)

② 以前とは違う状況を注意深く観察する
以前と異なった状況や現象を他人の考察に頼らず自分の感覚で見るようにする。
学者やマスコミという他人の意見を多としないで、それらを一旦忘れて自分の感覚で見 てみるのも必要です。

③ 世の中の本当の仕組みは何かを考えてみる
今まで生きてきて得た経験や知識でも、世の中の仕組みを論理的に理解するのは困難です。
往々にして「世の中こんなものさ」という結論で終わってしまいますが、もう少し先まで考察してみるのも面白いと思います。

このように考察するだけ良いので、誰でも根気さえあれば出来ますし、コストも掛かりませんから、お勧めなのです。考察の結果、自分自身が納得できればそれで良いのでは思います。 大事なのは、他人の意見や見方に左右されずに、自分の意識・心で考察を行う事だけです。 従って、どのような考察結果になるかより、この思考プロセスで得た物が重要になります。


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