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2021. 1. 8.Up Dated.
事実は小説より奇なりか

 NY株式市場ではダウ平均が3万ドルを超え、日経平均株価も27,500円前後で高止まりしていることで、東証REIT指数もじりじりと上がり1,700ポイント台後半まで上昇しています。
このような状況をみると、REITも上げ調子が続くと考えるかも知れませんが、これは少し早計です。
REIT相場は今の水準であればそれ程問題ではありませんが、このまま上昇してしまうと反動が来そうですから、今はウェイティングの時期です。
問題は投資市場の環境変化があるか否かですか、これは注意深く見ておかなければなりません。
米国大統領選挙結果については、一応連邦議会がバイデン勝利としましたので、本来であれば今後の増税も視野に入りますから、投資市場は警戒する必要がありそうですが、意外とそのような動きにはなっていません。それはバイデン氏とウォール街は良い関係を持っているという事を表しているではないかと思いますが、一方のトランプ氏はウォール街とは敵対関係と言えなくはありませんから、これをどう観るかによって見方が変わってしまいます。
このまますんなりとバイデン氏が次期大統領になる確率はどの位でしょうか、私はかなり低いのではないかと思っています。
逆に、トランプ氏が次期大統領になる確率の方が遙かに高そうだと思っていますので、この予想が当たれば、投資市場は一時的に変動しそうです。
それでも20日には次期大統領が決まりますから、今後2週間足らずで事態が確定しますので、今は様子見が良さそうです。
次にトランプ氏が再選となれば、新たな政策を打ち出すと想定されますし、米中関係も一層厳しくなって大きく変わりそうですから、これも投資市場にとって変動要因になります。
このような前提に立てば、暫くは様子見に徹している方が賢明ではないかと思います。
株式投資は私の範疇外なので何とも言えませんが、少なくとも調子に乗る時期ではないだろう思います。


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