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2020.10.16.Up Dated.
米大統領選挙の行方

 来月3日に米国大統領選挙が行われますが、この結果によっては米国のみならず日本と世界にも大きな影響を与えそうです。
所が、米国の株式市場では、トランプ氏、バイデン氏のどちらが当選してもFRBの金融政策は暫く変わらないだろうと考えているのか、特段の反応を示していません。
一方の日本の方が神経質になっているようで、仮にバイデン氏が当選すれば、日本の外交安保政策や経済・金融政策も見直しの必要があると考えているようです。
実際、米国内の状勢はどうなのかは分かり難く、米マスコミの報道は必ずしも当てになりませんが、米国在住の一般市民の声を聞くと、認知症の疑いのある候補を大統領にする訳にはいかないので、従来は民主党支持であっても今回はトランプ氏に投票するという人も多いようです。
米国の世論調査はかなり偏っていて、主として都市部の人間の声が反映されていて、田舎の人の声は聞いていないとも言われていますから、正直言って実態は依然として不明です。
私の見方としては、今回の選挙がトランプ氏の圧勝で終われば、日本のスタンスは変える必要はなさそうですが、僅差又はバイデン氏当選になれば、日本は自主独立路線を積極的に進めなくては国際社会の中でのサバイバル競争に勝ち残れなくなりそうです。
最近の米国内の動向を見ていると、余り信用できる国ではないと感じていて、このまま二人三脚を続ければ日本に無用な危険が及ぶ可能性があります。
また米国株式市場の反応の悪さも懸念材料です。 経済と政治は関係ないと考えているのか、政権与党が変わっても米国の力は変わらないと思っているのか、感度の低さが気になります。
岡目八目という言葉がありますが、米国内よりも日本の方が冷静に見られるという事もあるのかもしれませんが、米国大統領選挙結果によっては世界が激変するとも想定しなくてはなりません。
勿論投資市場も無傷では居られませんし、それはREIT市場にも及ぶのは確実です。
現段階では大統領選挙結果は予測できませんので、ワーストシナリオに言及するつもりはありませんが、一応身構えておく必要はありそうです。


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