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2020.10. 2.Up Dated. |
REIT相場の適性度 |
最近のREIT相場は東証REIT指数1,720ポイント前後で動いていますが、この相場観はどうなのかは気になるところだと思います。 結論から言うと適正相場の範囲内だと言えます。 REIT相場をどう見るかは簡単ではありませんが、東証REIT指数が創設された2003年4月時点と現在の上場銘柄のパフォーマンスを比較しして、相場の合理的範囲を推測しており、この結果では現在の相場は適正範囲だと出ています。 分析の詳細は、毎年10月に開催していたREIT専門家向けセミナーにて解説する予定でしたが、今年は対面形式は見送りテキスト配布にする予定です。 専門家向けテキストなので投資家セミナーに比べると分析中心となり、テキストの作成にはかなりの時間と労力が必要になります。投資法人のパフォーマンス分析も従来に比べて新しい視点を取り入れるなどの工夫をしています。 今回の専門家向けセミナーテキストに特に力を入れているのは、REIT市場としては久々の投資チャンスになったからです。また投資法人にとっても現在の相場を適正巡航範囲と見ることで資産運用に生かさなくてはなりません。相場が過熱している状態を通常の相場だと誤解している投資法人も散見されますが、2006年~2007年ファンドバブル期前に上場した投資法人も同じような見方をして、結局リーマンショックによって消滅した投資法人が数多く出ました。 私の見立てでは今回はリーマンショックとは社会的様相が違っていて、最早コロナショック前と同じ状態には戻らないのではと考えています。簡単に言えば、実力勝負の時代に入るのではないかと思っていて、REITも何れその洗礼を受けることになりそうです。 従って、投資法人の本来の実力をどう測るのかも考えなくてはなりませんので、新しい指標が必要になりそうです。 これらを含めて専門家向けセミナーテキストで解説する予定ですが、今までに比べると新しい視点が増えていますので、かなり苦労しています。 最終的に満足できる内容にならなければテキスト配布自体を見送るかも知れませんが、順調に行けば脱稿は10月中旬~下旬を予定しています。首尾よく完成する見込みが立てば改めてご案内させていただきます。 |
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