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2020. 7.31.Up Dated.
情報社会の実態

 情報社会と呼ばれて久しいですが、特にインターネットが普及してから本格的な情報社会が訪れた感があります。
今の主流はスマホ等の携帯端末の利用で、情報伝達はSNSを通じて行われています。
一方、オールドメディアは、若い人の大半は新聞を取っておらず、活発な同人誌のレベルになってしまったと言えます。私の子供たちも新聞を取っておりませんから、新聞はマスコミという位置から外れているのが現状ですが、世代間の差があって、50代以上の世代ではマスコミという見方もあり、これがマスコミの既得権の温床になっています。
例えば、記者クラブという存在は、社会が記者に便宜を図っている例になります。全世代から見れば合理性が希薄ですが、50代以上にはそれが当たり前という感覚があります。
テレビについても同じことが言えます。 NHKの受信料には納得がいかない人も多いと思いますが、これも負担しているのは50代以上が中心のようで、若い人はSNSの情報を活用して不払いが多いようです。
私のように全くテレビを見ない人間も徴収されますから、今のままでは不満が募りますので、何れこの制度の維持も困難になるだろうと思われます。
民放は若い人も娯楽番組は見るようですが、ニュースやワイドショーはやはり50代以上の視聴者が大半のようですから、情報伝達としては新聞同様にマスコミの範疇から外れていると思われます。
見方を換えれば、マスコミ(マス・コミュニケーション)というのは、情報社会の初期段階に現れる未成熟な状態を指しているとも考えられます。皆が同じ情報源を利用すること自体不可解なことですし、危険でもありますから、一言で言えばマスコミとは情報社会の初期段階に現れるあだ花だと言えます。
あだ花を無理して維持しようとすると、読者を引き留めるために過激化してより扇動的になるしかありません。
また広告収入も減りますから、大口収入源にへつらうようになり、色眼鏡を掛けた報道が中心になってしまい、それがまた読者を減らすという悪循環に陥ります。
あだ花を咲かし続けることが無理な訳ですから、どのようなトライも効果がありませんので、時代に合わせて進化するしかありません。
恐竜は滅び一部が鳥に進化したようですが、オールドメディアもその覚悟が必要な時期に来ていると思います。


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