コラムトップ
2020. 6. 5.Up Dated.
相場を動かす要素

 今週に入って東証REIT指数が1,700ポイント台まで上昇しています。この要因はNY株式市場や日経平均株価がコロナショック前の水準に戻り始めている為だと考えられます。
日本は緊急事態言が解除されたことで、経済活動が再開するという期待があっての株価上昇だと考えられますが、米国のNY株式市場の反応は日本国内の報道からみるとやや解せない点もあります。
米国では黒人差別問題によって各地で暴動が起こっているという報道がありますし、トランプ政権に批判的な報道内容が横行しています。一方、米国内の世論では、トランプ大統領の連邦軍投入に対しては過半数が賛意を示しているようですし、早期に治安回復を求める声が多いようです。
そんな事からもNY株式市場は好調を維持しているようですから、マスコミの報道の信憑性と偏向性が疑われます。
大手新聞は各国に支局を持っていますから、本来は独自に取材して現状を客観的に伝えることが使命だと思いますが、実態は偏向報道がメインになっているCNNニュースをそのまま伝えている節があります。
米国のマスコミには中立性という枠はありませんから、CNN、NYタイムズ、ワシントンポスト等は反トランプの論調で埋まります。
逆にFOXニュースはトランプ支持になっているので、中立性を考慮するならば、両者の論調に加えて独自取材によってニュースを取り上げる方が妥当だと思います。
勿論日本の新聞にも中立性の枠はないので、どのような論調も自由ですし、印象操作報道もやりたい放題になっていますが、テレビには中立性が要求されます。
但し、在京テレビ局は大手新聞の傘下なので、新聞の報道に左右されていて、論調に偏向が目立ちます。
こうなると、世界の現況を知るには、マスコミでなく、ネットで情報を収集するしかありません。
REITも投資商品ですから、世界国内情勢の影響を受けますが、これを把握するにはもはや新聞とTVでは役に立ちそうもありません。
私は以前からTVは見なくなっていますし、新聞も流し読みで、REITの分析にはネット情報を活用しています。
特に短期資金の動きは原油価格の推移を見て推測しています。
このようにREIT投資でもマスメディアは頼りにならない時代に入っていますから、市場を動かす要素を自分なりに推測して必要な情報を収集するという行動が必要になっています。


Copyright (c) SYC Inc. All rights reserved.