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2019. 8.30.Up Dated. |
さくら総合リート投資法人の合併について |
本日8/30に、さくら総合リート投資法人の投資主総会が午前と午後の2回開催され、 スターアジア不動産投資法人と投資法人みらいの何れかと合併が決まる可能性があります。 但し、両方の合併案件が否決されて、現状のままということもあり得ますが、この選択は現実的ではありません。 さくら総合リートのスポンサーであるガリレオグループ(豪州のファンド)は、投資法人みらいとの合併交渉の中で、合併後はREITより離脱すると表明していますから、万一現状維持となっても投資法人を支える意欲は極端に落ちていると考えられます。 このように見れば、さくら総合リートは、スターアジア不動産、投資法人みらいと何れかと合併するしか途はないと言えます。 両案件が否決する可能性も考慮するのは、今回の投資主総会では見做し賛成制度が適用されなくなった為に、投資主総会に出席する機関投資家の反対もあり得るからです。 冷静に見れば、さくら総合リートが吸収合併されるのはやむを得ないとも言えますが、もっと良縁を探せという考えです。 この3社の市場評価は大同小異ですから、どのような合併になっても現状の位置から上昇する可能性が低いからです。 合併比率については、スターアジア不動産と投資法人みらいの数字は異なっているようですが、合併に際しての合併比率は一次的な問題でしか過ぎません。 さくら総合リートの投資主にとって最も関心があるのは、合併によって将来の投資口価値向上が期待できるのか否かです。 逆に、合併投資法人の評価が低下して、受け取った新たな投資口の価値が下がったら意味がありませんが、相手がスターアジア不動産でも投資法人みらいでもこちらの可能性は考慮しなくてはなりません。 恐らくこれが機関投資家の懸念していることだと考えられます。 やや古い話ですが、民事再生法申請後のニューシティ・レジデンス投資法人の投資主総会でも、資産運用会社とアドバイザーとなった証券会社の提案が否決され、機関投資家は別の投資法人との合併を支持し、それを実現させました。 この機関投資家の判断は大成功し、今日の大和ハウスリート投資法人の投資口に変換されて、投資口価値が大きく向上しました。 但し、今回は第3の合併候補が居ませんから、一旦凍結してから再度もっと市場評価の高い投資法人との合併を模索することになります。 勿論この為には機関投資家自らも動かなくてはなりませんので、そこまでする程の価値がないと判断すれば、消極的にスターアジア不動産か投資法人みらいのどちらを選び、保有投資口のポジションを減らしていくことも考えられます。 最終的な結果はどうなるのかは分かりませんが、私は今回の合併案件については興味がありません。 何故なら、このような合併では投資主にとってメリットが薄いからで、もう少しましな合併相手を探すべきだと思っているからです。 |
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