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2019. 8.16.Up Dated.
REIT相場の見方

 東証REIT指数が2,050ポイントを超え、素人目にはREIT相場は上昇基調と映ります。
確かにREIT相場は2019年になってから上昇基調に入ったのは間違いありませんが、REITが分からない投資家が株式市場の低迷をみて、安易にREITへシフトするのは危険です。
投資信託へ投資をしている人も同じで、投資信託も今はREITのポジションを増やしていますから、その分リスクが増大していると考えるべきです。
それが何故なのかについては、今秋実施予定の投資家セミナー(初級編)に譲ります。
分かり易いのはREIT市場での取引の内容を見ることですが、これも過去のデータと比較しなくては差異が分かりませんから、付け焼刃では無理です。
それでも直近7月のREIT市場の売買動向を見ると、過去と比べて大きな違和感が生じています。
先ず7月の月間売買高は約2.9兆円と過去最高になり記録更新をしましたが、取引金額の73%占めている外国法人と証券会社(自己取引)の売買差引は売り越しになっていることです。
証券会社と外国法人は買い越しの常連主体ですから、取引が最も活発化した局面で売り越しになっていることが注目です。
特に、証券会社の取引金額は前月比15%増と大幅に増えていますが、売買の結果では売り越しですから、これをどのように見るかは重要です。
証券会社はREIT相場を押し上げようとしている取引主体ですから、本来であれば買い越しになるはずです。それが逆の売り越しになったのは、相場の天井が近いと読んでの取引になったのだと考えられます。
REIT相場を高値へ誘導している主体の証券会社が天井は近いと読んでいるとしたら、これからREIT投資を行うのは危険だと言えます。
勿論過去からREIT投資を行ってきた投資家ならば、相場の読み方も分かっていると思いますが、今は素人が手を出す局面ではありません。
これを理解している投資家は、今後のREIT相場の行方を見ることで、更にREITへの理解度が深まりますので、今は行動よりは頭を使う局面だと思われます。


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