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2019. 1.18.Up Dated.
REIT市場の潮目が変わるか

 株式市場の変動によって投資家も神経質になっていて、その影響でREITに対する見方も慎重な姿勢を取る投資家が増えているようです。
個々の銘柄のイベントに対しても、従来に比べて厳しい見方になっているようですが、一方の資産運用会社は、好調な賃貸市場によって保有物件パフォーマンスが上昇し分配金が漸増傾向になっている事で安易な運用に傾く傾向もみられます。
市場全体が好調な時はこれでも許容されますが、今日のように投資環境が不安定になっている時は投資家が神経質になります。
機関投資家は、保有銘柄の構成を大きく変えることはしないでしょうが、銘柄の評価によってポジションを増減したりすることはありそうです。
このような状態が今後も続くと想定すると、個人投資家は潮目の変化を予想して自らの投資ポートフォリオの見直しや再構築を行い、この際思い切って保有投資口を売却して他の銘柄に乗り換えることも検討する時期なのかも知りません。
但し、機関投資家が個々の銘柄をどのように見ているかは中々分かり難いですし、具体的にどのように動くかという予想は難しいと思います。
それでも個人投資家も2019年はこのような視点に立ってREIT投資を再組立てする時期になっているとも言えます。
では、具体的にどのように取捨選択するのかは簡単ではありませんし、何を根拠とするかも判然としていませんが、今年のセミナーではREIT投資のリストラをテーマとした内容を盛り込もうと考えています。 2019年の第1回は大阪で2月23日に開催する投資家セミナーになります。このセミナーから新しい視点を加えるつもりで、その次は少々気が早いですが4月に初めての試みとしてREIT投資の初級講座のセミナーを行う予定にしています。
昨年から構想を始めた初級講座セミナーですが、初心者にも分かるようなREIT投資を解説するのは意外と難しいので、なるべく解りやすく、且つデータを活用して理解するような内容を目指しています。
恐らく準備期間は他のセミナーの1.5倍は必要だと思っているので、今からその為のデータ分析を始めています。
どのような内容になるかは私自身も未だ見当が付きませんが、これからのREIT市場には個人投資家の新規参加の重要度が増してきていますので、少しでもその手引きが出来ればと考えています。


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