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2018.11. 9.Up Dated.
米国の対外政策による影響

 米国の中間選挙が終わり、世界は次のステップに進むことになりそうです。
米国の議会勢力に変更はありましたが、それは米国の対外政策には大きな影響はなさそうですから、今後のトランプ氏の対外政策は更に強硬になると予想されます。
今後の米国の政策は米国第一に向かってより先鋭化する可能性が高く、世界中に大きな影響を撒き散らすのは避けられません。
以下は私の妄想のようなものですが参考としてお読みください。

先ずは、ドル高ですが、このままドル高が進めば、多くの新興国は過剰債務になりますので、結果として信用格付けが低下し、更に追い打ちを掛けることになり、政情不安に陥ります。
日欧も米国の強硬な通商政策に脅かされていますし、中国は米国の高関税政策の標的になっていて、これでは米国だけが良い思いをしようとしている事になります。
既に欧州ではポピュリズムの台頭によって自国第一主義に傾いていますから、米国の対外政策はそれを後押しする形になります。
このまま進行すれば、再び戦争勃発の危機に陥りますが、その前に新興国での内戦や紛争が頻発するのは避けられません。
この不幸な流れを阻止するのは難しく、世界一の大国である米国が自国第一でなりふり構わぬ政策を展開する結果ですから、どの国も止められません。
軍事力でも米国に対抗できる国はありませんから、米国に抵抗しようとすれば、軍事での制圧もあり得ますから、世界は米国さじ加減におもねるしかない状態になります。
仮に世界がこのような状態になれば、トランプ氏は高らかに勝利宣言をするでしょうし、米国民の多くは狂喜乱舞するかも知れません。
恐らくこのような流れを戻すことは難しいと言えますので、日本としてもこれからは厳しい局面を覚悟する必要がありそうです。
米国にとって、産業・軍事の面でも日本製品に依存している割合が多いのですが、トランプ氏はそのような事は斟酌しませんし、最後は軍事力という切り札をちらつかせますから、手に負えません。
安倍首相にとっても、最後の任期が最も難しく、且つ厳しい局面になりそうですし、しかも正解がないような状態になるかも知れません。
私達にとっても、難しい選択が増えそうですが、これも戦後世代として平和を謳歌してきた代償なのかも知れません。


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