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2018.11. 2.Up Dated.
メイドインジャパン

 先日、PCモニターを買い換えました。 私は仕事で1日10時間以上はモニターを見ており、モニター品質は作業性を左右するので、国産モニターを使っています。
最初はNEC製の26インチIPSモニターで、これに換えてから眼精疲労が無くなりました。
次がEIZO製の27インチで、僅か1インチ大きくなっただけですが、解像度が2560×1440に上がった事で、表示出来る情報が増えた為に作業性が向上しました。
所が複数のデータを表示すると、これでも足りない場合があり、デュアルモニターが必要なレベルになったので、EIZO製の32インチの4Kモニターを買いました。4Kの解像度は3840×2160ですから表示出来る情報が増えますが、その分文字が小さくなるため、フォントを拡大して使用するので、パネルの大きくする必要があったのです。
私のようにPCで仕事をする人にとってモニターは重要ですが、NECが撤退してしまい、今はEIZO一択になっています。
秋葉原に行って買う前に現物を見ましたが、最初から中韓製は対象外です。その理由は、映像の質が違う事、長期使用するので耐久性が重要な為ですが、この品質差によって価格は2倍になります。シビアな作業を行うグラフィックデザイナー等は、更に2倍の価格の製品になり、中韓製の4倍にも達します。
このように国産と中韓製の製品は価格差が2倍以上にもなります。品質重視だと国産一択になりますが、この品質差を生み出しているのはユーザーニーズだと言えます。
実はEIZOも国産パネルから外国製パネルに換えた時は眼精疲労が酷いと不評で、マニアからは酷評されました(この時はNEC一択になりました)。その後EIZOは改良を重ねて、プロユースに耐えられる製品を生み出しましたが、マニアの酷評がなければここまで到達しなかったかも知れません。
このような関係は、多くの製品に共通していて、日本のユーザーニーズはメーカーにとっては厳しい要求になります。
但し、需要に追いつくために供給側が努力を重ねることでより良い製品が作られますから、この循環は悪くはありません。
私はネットで色々な国の製品を調べたりしますが、日本のマニアが要求するレベルを充足する製品は滅多にありません。独製も悪くはありませんが、機械加工に頼りがちなので、突き抜けた性能は難しいようです。意外と旧式文化の英国製がハンドメイドで良い製品を造ったりしていますが、日本のような徹底した拘りはありません。
液晶パネルも何れは更に進化すると思われます。より綺麗で緻密にそして見易いものが作られると思いますが、価格はそれなりでもニーズがある限り国産製品は進化するだろうと思います。


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