コラムトップ
2018. 8.31.Up Dated.
9月以降の相場動向

 今年は7月初旬から猛暑日が続き、2ヶ月間も暑さの中で過ごしています。
熱中症状が出ないよう外出を極力少なくしていますが、雑誌の取材などで出かけなくてはならない用事もありますので、用心しつつ外出しています。
こういう陽気だと外回りの仕事は大変だろうと思います。先日打ち合わせした解体工事業者によれば、作業員の方は点滴しながらだそうです。若くても炎天下の重労働では堪えられないようで、倒れられると困るので早めに点滴をするよう勧めているとの事でした。

REIT市場も毎年8月は低調な商いになりますが、今年も例年通りのようで、相場は1,750ポイント前後で膠着しています。
こうなると気になるのは9月以降の相場動向ですが、8月が低調な商いだと相場に勢いが出ませんから、何かのマイナス材料で相場調整が深まる可能性が高まります。
最も大きな影響は米国の利上げですが、ドル高を招くためにトランプ大統領が嫌がっていますからFRBの対応がどうなるのか分からないものの、少なくとも年内にもう一度は利上げがあると思われます。
米国金利が上昇すれば、米国債に流れ込む投資資金は増え、逆に新興国からは投資資金が流出しますから、これも世界経済に影響をもたらします。
アジア圏でみれば、中国経済の先行きも不透明になっていますから、アジアでは最強通貨と言える円にシフトする動きがあっても不思議ではありませんが、今の所株式市場も冴えない状態です。
REIT市場には6月位から新たな海外投資マネーが流入しているようですが、外国人がREIT投資するには情報不足だと言えます。
先日も日本のREIT情報を欲しいと海外のファンドから打診がありましたが、わざわざ出かけて情報料2万円/時間との事なので断りました。
こういう件では、欧米系と違ってアジア系は昔の日本のような状態のようで、費用を抑えて有用な情報が得られると思い込んでいるようです。
これは一部のファンドなのかも知れませんが、この程度のアジア系ファンドの資金がREIT市場に流入しても大したことはなさそうです。
今のREIT市場では、アジア系のみならず欧米系でも国内投資家のレベルには及びませんから、パッシブ投資しか出来ないだろうと思います。


Copyright (c) SYC Inc. All rights reserved.