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2018. 5.25.Up Dated. |
REIT相場の行方 |
最近のREIT相場を見ると、東証REIT指数1,700ポイント台に定着した感がありますが、一方の株式市場の方は、次々と投資環境を揺さぶる材料が出て先が見通せません。 尤もこのような状況はトランプ政権が誕生してから予想されたことですが、これでは価格変動を追う投資は益々難しくなります。 トランプ政権がこの先も何をするかは予測できませんから、その内容によって都度株式市場を揺らすでしょうから、誰であっても今年の予想は困難です。 従って、この時期に株式市場の予測を述べる人は占い師か無責任な人だと言えますが、インカムゲイン期待の長期投資商品であるREITはどうなのでしょう。 結論から言えば、REITも投資商品ですから外部要因の影響を受けて変動するのは避けられませんし、株式投資等のオルタナティブ投資としてどのような資金の流れになるかは予測が付きません。 それでも特別な変動要因を捨象して予測することは可能ですので、その一端を紹介します。 今年はREIT市場の投資口取引も過去とは異なった傾向になっています。それが何に因って引き起こされているのか問題ですが、REIT市場の取引は異なった考え方を持った投資家がそれぞれ独自の判断基準で日々取引を行った合成結果で相場が形成されている為に、こちらも短期での予測が難しいです。 それではREIT投資も出来なくなってしまうと思う方も居るので、目安として東証REIT指数の水準で今年の予想を紹介します。 特別な変動要因を除いて予測すると、今年は1,600ポイント以上~1,780ポイントの幅の中で上下していくと考えられます。 従ってインカムゲイン投資では当然東証REIT指数1,600ポイント台の相場が投資タイミングなりますが、極力期待利回りが高くなる下値で拾う必要があります。 更に特別な変動要因で、一時的に相場が下振れした時は大きなチャンスになりますが、特別要因の内容も気になります。 例えば、マクロ経済の不安要素によって株式市場が調整され、それによってオフィスビル等の賃料水準の低下が予想される場合や、地政学的リスクの増大などではどうなるのかという事も考慮しなくてはなりません。 これらの予測が当たるか否か兎も角としても、今年はどのような事態に備えておけば良いかを予め想定しておくことで乗り切る必要がありますから、今後はこのような視点での解説を中心にしたいと考えています。 |
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