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2018. 5.18.Up Dated.
REIT相場の実態

 4月18日から東証REIT指数が20営業日連続で1,700ポイント台になっています。
このデータを見ると、相場が上昇方向にあると見る人も居らっしゃるでしょうが、REIT相場は東証REIT指数だけでは実態が測れません。
REITも投資商品ですから、投資家の色々な思惑が入り込みますし、投資家側の事情が関係している事もありますから、これらを冷静に見て相場の実勢と勢いを見るのがREIT投資の要諦です。
先日東証より発表された投資部門別売買動向を見ると、4月は東証REIT指数は上昇していますが売買金額は1,600ポイント台にあった3月より減少しています。
また投資家別の売買動向では、買い越し主体の証券会社と外国法人の勢いが低下していますが、一方で売り越し主体の個人の取引も低調になっているのと、金融機関が久しぶりに買い越しに転じたことで、結果として東証REIT指数が上昇したと考えられます。
即ち異なった思惑を持った投資家の取引の合成結果によって、東証REIT指数が形成されていて、市場全体が同じ方向に向いている訳ではないので、東証REIT指数は結果でしか過ぎないとも言えるのです。
勿論かつては東証REIT指数が明確に相場の趨勢を表していた時もありますが、今はそのような状態ではないので、REIT相場の実態を把握するにはいくつかのデータを合わせて検証しなくてはなりません。
こうなると、投資家側では簡単に把握できませんし、そのような客観的データを提供している所もありませんので、REIT投資を益々難しくします。
かつては投資家もメディアの情報を頼りに単純な見方をしていた時期もありますが、市場の熟成に伴って投資家も淘汰されて、今では単純な見方でREIT投資を行う人は少なくなりました。
その為代替投資として投資信託に流れる投資家も多いようですが、自分での努力を放棄して他人に委ねるという形では成果は限定されてしまいます。
投資は自分のリスクですから、自己努力で向き合いたいと思われる人も多いでしょうが、REIT投資の解説は少ないのが現状です。
そのような事で、恒例の個人投資家セミナーの開催します。
東京で6/23(土)と6/26(火)に予定しています、HPでの告知と申し込みは1ヶ月前からになります。

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