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2018. 2. 9.Up Dated. |
REIT相場の変動 |
2月に入ってから相場が徐々に軟調化し、6日にはNY市場の株安によって相場が急落し、東証REIT指数で1,661.29ポイントまで下がりました。 この水準は昨年末(12月29日)の1,662.92と同水準ですから、今年に入って上昇した分が剥落しただけとも言えます。 前回のコラムで指摘したように、今年に入ってREIT市場へ新たな投資資金が流入したことで、相場を押し上げましたが、それが株式市場の急落によって離散したようにも見えます。 実際の個別銘柄の動きを見ていると、2月6日の取引ではどの銘柄の投資口価格も下がっていて、また出来高も一挙に膨らんでいますから、パニック売りの様相を呈しています。 恐らくプログラム取引のトリガーによって、どの銘柄も売り一色になった為だと考えられますが、傾向としては高利回り銘柄の下落率が大きいので、個人の売りも多かったのではないかと推測されます。 REIT市場には短期取引をしている個人と長期投資スタンスでREIT投資をしている個人が存在するようですが、今回は前者の個人もパニック売りになった模様です。 一方週末に掛けて少し戻していますが、日経平均の戻り幅は小さいので、反発力は弱そうです。 また日銀は2月5日と2月6日両日に12億円ずつ買入を実施していますから、相場下落に対して一応買い支えに動いたとも言えますが、5日・6日の売買高は1,200億円超なので、日銀の24億円では焼け石に水だと言えます。 一方、今回の変動によって今年に入ってからの相場変動の原因となっている資金を推測出来るのではないかと考えています。 先ず相場がどの程度戻るかによって、新たに流入しそして離散した資金の動向が分かります。 そして個別銘柄の投資口価格の動きを追うことで、どの投資家の取引の増減幅が大きいのか推測することも出来ます。 これらの分析を加えることで、REIT市場の取引実態に迫ることが出来れば、今後の動向の予測も成り立ちますから、今回の相場の変動は新たな分析材料を提供してくれたとも言えるのです。 |
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