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2017.12.15.Up Dated. | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
個人投資家の投資口売買動向(その2) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
前回は10月までの個人の取引単価のデータでしたが、11月の投資部門別動向が発表されたので、早速調べてみました。 11月は、前月より売り単価が大きく上昇し、AA格銘柄を除く24銘柄の単価より高くなっていますから、新興銘柄を中心にした売りによって小幅の売却益を稼いだものと思われます。 一方、買い単価も同じように上昇して、AA格銘柄を除く24銘柄の中で前月よりは比較的穏当な利回りになっている銘柄を物色したようです。 但し、個人の11月の取引は大幅売り越しになっていますから、基本的な取引態様は変わっていません。 それにしても10月の個人の取引単価は異様とも言える程ですが、11月の取引は元に戻っていますから、10月は特別な意図を持った取引だったと言えます。 このように市場評価の低い高利回り銘柄(5.0%/年超)にターゲットを絞って取引を行ったのは、値動きが比較的大きいこと、例え売り抜けなくても高利回りは得られることの両面作戦ではなかったかと推測されます。 10月の個人がターゲットとした下位銘柄は、11月には価格が上昇していますから、一部は売却に走ったと思われますが、依然として保有している分もありそうです。 そのまま暫く保有を続けるのかは定かではありませんが、価格がもう少し上昇するのではないかという読みと、取り敢えず高利回りの分配金を得てから考えようという事かも知れません。 今のREIT市場の取引は個人が活躍しているという印象ですので、こういう状態が今後も続けば一層面白い市場になるのでは思いますが、正直言ってREIT市場で取引している個人はかなりのレベルに達している投資家だと考えざるを得ないと思います。 |
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