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2017. 9.29.Up Dated.
REITの財務指標の比較について

 投資法人の内容を比較する方法はいくつかありますが、最も専門的な手法は財務指標の比較による財務分析ではないかと思います。
以前からセミナーでは財務指標を使った財務分析の解説も行っていましたが、時間の関係で十分な解説出来ず、又そのような内容の解説書も作る機会もありませんでした。 更に財務分析はかなり専門的になる為に、一般のセミナーでは取り上げることは少なく、仮に一部を解説したとしても財務分析の基礎がないと理解できません。
そんなことから、長い間まとまった解説を行う機会がなく、データを集積して自分で理解するだけに留まっていました。
それが今回、定期連載している雑誌で取り上げる機会が出来ました。
但し、連載は金融機関向けの業界誌なので一般の方には届きませんが、有料サイトでは何れ掲載する予定にしています。
勿論、財務分析の基礎は省略して、財務指標の比較と分析なので、指標の意味や財務構造については一定度の知識が必要になりますが、それでもなるべく平易な解説にしたいと考えています。
連載は毎週で年50回のシリーズになるので、全て読み通せばある程度財務指標による投資法人の比較が理解出来るのではないかと考えています。

財務分析の面白い点は、指標の数値の比較と推移によって運用(経営)の実態を推測して、どのような考え方で運用を行っているのかを読み解くことです。
○×だけで考えるデジタル思考ではなく、数値の程度によるアナログ思考が必要になるので、考察を深めれば深めるほど、実態に肉薄出来る可能性があります。
勿論、粉飾決算等は財務分析手法を駆使すれば把握できますが、上場企業の粉飾決算が見過ごされるのは、財務分析にはかなりのデータの蓄積と実務面から見た解析が必要になる等の多大の労力と手間が掛かるためだと言えます。
特に業種特性が分からないと指標を読み誤りますから、対象業種の実務や実態の理解が前提になりますが、ある程度分かれば推理小説のような面白さがあります。
考えれば考えるほど色々な面が見えてきますし、「これか!」と分かる瞬間もありますので、時間さえ許せば毎日したいと思う時もあります。
今回は毎週連載なので、考える時間が格段に増えますから、この機会に運用の実態を財務面から把握したいと考えています。


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