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2017. 4.21.Up Dated.
2017年のREIT投資

 東証REIT指数が2月・3月と連続して調整されていて、4月14日は1,726.89ポイントと5ヶ月ぶりの水準まで下がりました。私の予測では2016年に1,700ポイント割れを起こす日が数日はあると予測していましたが、実際は2016年1月の13営業日だけで、その後は実現していません。

では、2017年はどうなるのかですが、これはかなり予測が難しいです。
投資家別の売買動向を分析していると、シェアホルダーの外国法人は2016年2~4月の大幅買い越しの失敗から、以前のような売り越しと買い越しを繰り返す循環取引に戻っていて、金融機関と国内個人は過去と同様の安定的な取引になっています。
シェアが相対的に小さい投資信託は、買い越し基調になっていますが、これは相場の見方と言うよりは、自らの事情によって買い越しを行っているという見方が出来ます。
問題はシェア2位の証券会社の動きですが、買い越し幅と東証REIT指数の動きが順相関になっていて、前述の2月・3月の調整は証券会社の買い越し幅が縮小した為です。
従って、証券会社の買い越し姿勢の強弱によって、相場が支えられるか、本来の水準に戻るかになります。
証券会社の過去の取引をみると、外国法人同様に循環取引がメインでしたから、仮に相場コントロールを諦めて、循環取引に戻れば、東証REIT指数は巡航水準を探る動きに転じます。
こうなれば、東証REIT指数は1,650~1,750ポイント前後の幅で動くことになると予想されますが、これはREIT市場だけを見た場合です。
2017年は、以前より増して政治情勢が不安定になっていますし、地政学的リスクも増大していますから、これらの動きによって株式市場は大きな影響を受けますから、それがREITにどの程度波及するかによって変わってしまいます。
但し、政治情勢の変化を予測することは困難ですし、それがどの程度投資市場に影響を与えるかを斟酌するのも難しいですから、2017年の相場方向は何とも言えません。
こうなると、相場の方向を見るのではなく、自らの投資目線を確立してそれに従った投資をするしかありませんので、2017年のREIT投資は、自らの投資目線を明確にする作業から始める必要がありそうです。


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