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2017. 1.13.Up Dated. |
トランプ氏の記者会見を見て |
トランプ氏が最初の記者会見を行い、米国製品の国内生産と輸出振興を強調していましたが、米国製品にはどういう物があるのか改めて考えてみました。 農業製品では小麦・大豆・牛肉等が思いつきますが、工業製品はどうでしょう。 自動車ではヴィンテージ中古以外のアメ車は殆ど見かけませんから競争力がないと思います。 家電製品ではどの分野も問題外で、かつて家電量販店で米国製製品を展示してありましたが、特に目新しい機能もないのに価格は1.5倍もしましたから当然パスされます。 衣服でも、縫製精度を考えればアジア生産品に分がありますので、特許を持つ素材ぐらいしか思いつきません。(防水透湿素材のゴアテックスやフリース素材のポーラテック等) 結局は軍事製品(戦闘機や軍艦等)位しか競争力がなさそうですが、軍需分野でもミリタリースペックの部品の加工精度は日本製に比べると劣ります。 このように考えると、トランプ氏は何を念頭に置いて吠えているのか分かりませんが、恐らくそのような冷静な観察は省いて「米国は偉い」という観念だけで、バイ・アメリカンを訴えているだけのようです。 一般的にこの程度のレベルの政策(?)がメディアに取り上げられる例は少なく、米国大統領という事だけで大々的に報じられますから、一層スカスカな内容が露呈します。 分析も考察もお粗末な政策を指導者が滔々と述べるのは、低開発国や独裁政権には見られますが、先進国では余り見られません。 それは官僚機構の発達度の相違にも関係しますが、米国はそれなりの官僚機構を持っている国ですから、トランプ氏はパイプを持っていないか無視しているかです。 最初の記者会見がこうですから、今後の政策にも期待できませんので、これから先を考えると背筋が寒くなります。 結局は白人至上主義を唱えるKKK団と同レベルなのかもしれませんので、世界が見限るのも時間の問題とも思われます。 翻って日本を見ると、安倍首相はアベノミクスによって、企業の賃金等に介入したりしていますが、トランプ氏のようなスカスカで酷い内容の政策を述べたりはしていませんので、逆に評価が上昇するとも言えます。 同じように世界の標準たる米国大統領のレベルがかなり下がったことで、各国の指導者が再評価されるということも今後は期待出来るかもしれませんから、それが政局の安定に寄与するということもあり得るのではないかと思います。 |
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