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2016. 9. 9.Up Dated. | ||||||||
新規上場の動き | ||||||||
2016年は既に6銘柄の新規上場があり、ここ数年の新規上場ラッシュが続いています。 <年別新規上場銘柄数>
過去3年間の新規上場は17銘柄になりますが、この内上場後も良好な市場評価を得ているのは6銘柄で、投資口価格がIPO価格割れになっている銘柄もかなりありますから、粗製乱造になっているとも言えます。 新規上場ラッシュが続いているのは、証券会社の手数料目当ての営業攻勢が主たる原因だと思われますが、一方で安易な姿勢でREITに進出する企業側の経営判断の甘さもあります。 REITは上場はゴールではなくスタートですから、上場後の資産運用に重点を置いて組み立てなくてはなりません。 所が、REITについての専門的な解説書はありませんし、具体的な課題を詳しく説明する専門家も少ない為に、証券会社の情報に頼ってREIT進出を決定している為だと考えられます。 このような判断でREITへ進出しても、上場後の市場評価が厳しくて、何れは投資法人の存続も難しくなってしまいます。 REITの初期にも同様の状況があって、この時は存続が難しくなった投資法人を吸収合併することで危機を回避しましたが、同じように粗製乱造の感がある今の新規上場銘柄はどうなるのかという懸念があります。 尤も、REIT進出を検討している全ての企業が安易な判断をしている訳ではなく、私の専門セミナーに何度も参加される大手企業は、依然としてREITへの進出を検討中ながら慎重な姿勢を保っているようです。 粗製乱造と称した新規上銘柄も、REIT進出を決めた後にセミナーに参加されますが、判断の材料には使われていません。 既にREITの上場銘柄は57銘柄に達していますが、粗製乱造でも市場規模を大きくしたいという思惑を持った証券取引所と証券会社、それに加担する国交省が居ますから、この流れはもう少し続くと考えられます。 私は、以前からREITは50銘柄が上限と予測していますが、それは資産を集めることと資産運用の難しさを考慮しての事です。この予測は今でも変わっていませんが、何れ上場銘柄も淘汰されて50銘柄程度に戻るのではないかと予想しています。 |
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