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2016. 3.25.Up Dated. |
マイナス金利とREIT投資 |
現在、雑誌等ではマイナス金利という見出しを使うと売れ行きが好調なようで、こぞってマイナス金利の特集を組んでいます。 マイナス金利ということで、依然として3%台/年の配当利回りが確保されているREITに注目していますが、読者が知りたいのはマイナス金利をどう読めばよいのかという点で、儲け話ではなさそうです。 マイナス金利政策の分析と解説は別の機会にしますが、今回は現象だけを追ってみます。 グラフは、東証REIT指数、日経平均株価、10年物国債利回りの2016年の推移です。 (東証REIT指数は日経平均株価との比較ために10倍値になっている) ![]() これを見ると、右軸の10年物国債利回りの変動の大きさが分かります。 このグラフを見れば、政策金利(国債利回り)が異常な範囲で変動していることが一目瞭然ですので、これをどう読みどう考えれば良いのかが問題になります。 一方、日経平均と東証REIT指数は、国債利回りとは異なり、比較的緩やかな推移になっています。傾向としては少しずつ上昇しているように見えますが、国債利回りの変動とは関係ない動きになっていますから、両者とも天井知らずに上昇するとは言えません。 東証REIT指数に限っては、今は1,900ポイントを天井とした動きなっています。この水準が更に2,000ポイントに向かうかが今後の注目ですが、仮にそのような相場になると長期保有による配当型投資商品の範疇からは完全に外れてしまいます。 確かに今の状態ではREITの3.0%台/年の配当利回りは魅力ですが、投資口価格が下がればこの程度のリターンは簡単に吹っ飛びますから、この時期にREIT投資をするのはハイリスクだと覚悟する必要があります。 また株式相場も同じですが、金利動向とは関係なく動いているので、見方によっては底固い相場だと考える人も居るかもしれませんし、証券会社は投資を呼び込むためにこのまま徐々に上昇するという見方をするかもしれません。 当たり前ですが、特にREITは現在の水準で平行移動する可能性は殆ど期待出来ませんから、現在の水準で投資を行えば遅くても年央にはキャピタルロスを生じて、マイナスリターンになります。 そして仕方なく塩漬けしたとしても、再び東証REIT指数1,900ポイントの水準が訪れるのは、普通に考えれば数年後になりそうですから、この点を理解して異常状態に相応しい投資態様を採る必要がありそうです。 |
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