REIT DATA

2016. 3.18.Up Dated.

財務分析のセミナー

　先日、あるセミナーでＪＲＥＩＴの解説を行いました。内容は、定期的に開催している投資家セミナーより易しくしたつもりですが、それでも難しいという声がありました。
ＲＥＩＴ創設当初は入門者対象にセミナーも行いましたが、ＪＲＥＩＴの普及によって基本的な部分の解説を行わなくなり、実践編や応用編が主流になっています。
以前は、投資家セミナーでも易しすぎるという感想もあったりした為に、少しずつレベルを上げてきているのですが、今度は少し難しすぎるという感想も増えてきました。
私のセミナーで最も専門的な内容を話すのは、実務者向けセミナーです。このセミナーでも内容によっては難しすぎるという反応があります。特に財務分析の項目でそのような反応が多いので、項目を絞り、比較的易しい指標を使って解説したところ、好評でした。その分析は十分ではありませんが、誰でも分かり易い推移と傾向を示すのが良かったのだと思います。
私は専門家向けのセミナーでは財務分析を重視していますが、これが中々馴染みにくいのか、今ひとつ反応が良くありません。金融機関の融資審査担当の方でも、不動産財務分析は得意ではないようで、実際に業務に使用することは少ないようです。
私ももっと分かり易い解説をしたいとは思っていますが、指標の推移と数値を見て考察を加えて解析するというプロセスが必要なので、どうしても一定の水準の予備知識が必要になります。
そこで、次回の投資家セミナーではプロセスを省略し、結果だけで各銘柄を比較して評価してみようかと考えています。
先ず投資家セミナーでの反応をみて、そこで好評であれば、それに肉付けをして実務者向けセミナーで使えます。
調べてみても不動産財務分析を解説するのは私だけのようで、他には見当たりませんから、何とかもう少し使われるようにしたいと考えています。
次回の投資家セミナーの日時は未定ですが、5月に大阪で、6月に東京で行う予定です。また、実務者向けセミナーは8月に行うつもりでおります。少しずつ工夫を重ねて、分かり易く内容の濃いものにしたいと考えています。