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2016. 3. 4.Up Dated.
3月以降の東証REIT指数の動き

 
最近の東証REIT指数の動きを昨年同期比で比較すると、以下のようになります。

年月 東証REIT指数月間平均値 年月 東証REIT指数月間平均値
2014年12月 1,862.18 2015年12月 1,736.45
2015年1月 1,939.53 2016年1月 1,681.00
2015年2月 1,863.36 2016年2月 1,819.64
2015年3月 1,857.83 2016年3月  

昨年同期はREIT指数が上昇した時期で、1月をピークとしてその後6月まで月間平均値で1,800ポイント台をキープしていました。
一方、今年は月毎に100ポイント台で変動する相場になっていて激しく動いているのが分かります。
このように大きく相場が変動するようになると、最早REIT投資の範疇から逸脱して株式投資と同じ感覚でしか見られません。
そのような事もあって、ここのところ雑誌の取材が増えてきていますが、何れも相場上昇での煽り記事の内容です。
マスコミの煽り体質は今に始まったわけではないので仕方ありませんが、このようなミーハー的な見方は別として、冷静に見るとこの先はどうなるでしょう。

先ず3月は東証REIT指数の月間平均値が上昇すると見込まれ、昨年2月乃至3月の水準には到達すると考えられます。
但し、昨年1月の1,900ポイント台に達するのは難しそうなので、3月の相場の変動は1~2月に比較して小さくなりそうです。
問題は4月以降の動きで、1~3月の状態をそのまま続けるか否かになりますが、例年の傾向では数値的には激変はありませんが、その年の趨勢を占うような傾向が表れます。
仮に3月と同じような水準で収まれば、年内には一旦調整局面が訪れる可能性があります。
逆に3月に比べて上昇すれば、特に変事が無ければ年内は堅調な相場を維持する可能性があります。
私の見方としては、元々材料が少ないのに相場が上昇しているだけですから、何処かで調整が入ると予想していますが、それでも月間平均値で1,600ポイント台を割り込む程の調整にはならないと考えています。(但し、日次で見れば1,600ポイント割れもありそうです)
一方、相場が低下傾向に入った場合、体質的に弱い銘柄の弱点が露呈するので、相場上昇時に仕込んだ投資口は4月以降から徐々に選別しておく必要があります。その点に注意して下さい。

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