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2015. 8.28.Up Dated. |
東証REIT指数の急落局面 |
今週に入って、中国経済の失速懸念から世界同時株安になり、日本の株式市場も急落し、その影響でREITも急落しました。下げ幅は前週末比で、26日は-7.5%となり、翌日27日は2%戻しています。 この様に急変動する局面を注意深く見ると、色々な面が浮き彫りになりますが、その一つとして、どの水準まで下がるかが挙げられます。 今回は、現時点では1,590.56ポイントがボトムのようですが、この水準は決して慌てるような局面ではありません。 私のセミナーに参加された方には説明していますが、REITの本来の着地点は東証REIT指数で1,600ポイント以下の水準と考えていましたから、漸く入り口に入ったという見方になります。 勿論このまま下げ続ける訳ではありませんし、未だ紆余曲折はあるものの、REITだけで見ればそろそろ買場になるかなという状態です。 一方、株式市場の行方は依然として不透明で、アジア株の急落によって外国法人が相対的に市場の厚みのある東京市場での換金売りを行う可能性もあります。 それはREIT市場にも波及するとも言えますので、外国法人の売越し幅が増えて、更に相場が下がる可能性も考慮しておく必要があります。 但し、この場合でも、REIT投資にとってはウェルカムですし、根拠のないまま反転するよりはベターだと言えます。 それに注目は9月からの動向で、これにより今後のREITの方向が変わります。 PKOまがいの日銀のREIT買入れもあるでしょうし、国内投資家(主として金融機関)のスタンスも気になります。 そのような事から私も引き続き分析を進めていますので、もう少し情勢が変化したり新たな局面が見えてくるようになれば、10月中旬辺りに投資家セミナーの開催も検討します。 但し、今のところは前回(6月開催)のセミナー内容で通用する範囲ですので、もう少し様子を見てから判断しようと考えています。 →J-REITセミナー「2015年下半期のREIT市場予測と投資の実践」9月12日(土)【大阪】 |
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