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2015. 4.17.Up Dated.
バブルの背景

 REITの投資口価格を分析していると理屈に合わない動きになっている面があります。
総じて既存銘柄(2012年以前に上場した銘柄)の投資口価格の推移はそれなりの理由が考えられますが、新興銘柄の中にはどう考えても合理的な理由が見つからない動きになっている部分があります。
「投資口価格の動きに合理的な理由はない」という説明が得意な人達も居ますが、REITの様な主体では、合理的な理由がないのに投資口価格が上昇しているのはバブルでしかありません。
今のREIT市場には、バブルでも何でも儲かる為には、兎に角価格を吊り上げるという取引主体と、もう少し冷静に見なくてはならないという取引主体が混在しています。
そして、その間隙を突いて、短期売買で細かく売買益を得るという算段で動いている取引主体も居ますから、それらの動きに因って価格は上下を繰り返します。
こんな状態はもう半年以上続いていますが、従来と違うのは、価格吊り上げ派にお墨付きがある事です。
「何でも良いから相場を上昇させろ」と言い続けているのは、政権と日銀ですから、昔で言えば代官様が博徒にハッパを掛け、それに越後屋が絡んでいる構図です。
仮に黄門様が居たとしても、直ぐには暴かれませんから、暫くは「お互い悪だのぅ」と言って哄笑しています。
でも、世の中は良くしたもので、必ず何処かでバランスを取ってきます。
「お互い悪だのぅ」の連中も「天網恢恢疎にして漏らさず」の通り、何れ反動を受けなくてはなりませんから、深刻に考えなくても良いとも言えます。
但し、問題となるのは、特に意識していない普通の人がどちらかに加担するかです。
かつての不動産バブルでは、多くの普通の人がバブル側に加担した為に、あれだけの勢いになりました。
今回は、代官様と越後屋の思惑通りの勢いにはなりそうもありませんから、二の矢、三の矢もあると企みをほのめかしています。そして越後屋のばら撒くお金に群がる連中も居ますから、まさに絵にかいたような劇場のような世の中になっているのかもしれません。
そう見ていると、結構面白い時代だと言えなくはありません。

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