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2015. 3.27.Up Dated.
投資口市況と政権

 桜が咲く頃になりました。 この週末は花見の人出が予想されますが、夜は冷え込むようなので夜桜見物は寒いかも知れません。

REITの3月の投資口価格は変動幅が大きく、最大で100ポイント近い差があります。
例年3月は活発な商いになるので、上昇トレンドになるはずですが、ジェットコースターのような動きになっています。
この背景には株式市場の影響が作用していると考えられますが、REIT自体は既に緩やかな調整局面に入っていますので、何とか上昇を誘って売買益を取りたい短期筋とREITの常連投資家とのせめぎ合いではないかと思われます。
長くREITを見ていると、上昇局面の市場は百鬼夜行の感があります。
REITの商品特性から見れば、短期間にこれだけの変動は不合理ですが、証券関係者はこれが取引市場なのだと説明します。
然しながら、冷静に考えれば根拠なく動くことを是とすれば、それは投資ではなく投機になりますので、政府が投機市場をテコ入れするようでは、碌でもない政権だと言えます。
最近は日銀も加担していますから、政治家と銀行が鉄火場に入り浸っているとも言えます。元々は、証券マンとヘッジファンド等が鉄火場の主役だったのでしょうが、彼らに誘われて出入りするようになったのだと言えます。
景気対策という大義名分を掲げての事でしょうが、単に鉄火場に参加するだけでは能がありません。
本来は、取引市場の透明性と合理性を推進するような施策を展開し、多くの投資家が知恵を尽くしながら参加する市場を作るべきですが、安倍政権も日銀もそれには余り関心がないようです。
これが景気対策だと言い張っているのでは国民は常に懐疑的に見ますから、今一つ盛り上がりません。
それでもバカになって踊れという事なのでしょうから、時代錯誤の政権のような感じがします。本当にこんな政策で良いのか疑問に思います。

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