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2015. 1.30.Up Dated. |
2015年の市場予想 |
2015年に入っても東証REIT指数が続伸し、1月16日には1,990.45ポイントまで上昇したので、2,000ポイントも目前でしたが、その後は下がり2,000ポイントの壁は突破しませんでした。 東証REIT指数は、昨年の10月17日から急上昇を始めましたが、その原因は主要各国の長期金利の動きと、それに伴って為替相場が動いたことのようです。 外国法人の投資動向は為替の影響が大きいですが、円安もそろそろ限界でやや戻す動きなっていますから、更に海外資金が流入する状態ではありません。 又、日本の長期金利も史上最低の水準まで下がり、これ以上下がる余地が無くなりましたから、利回りの高いREITへ流れ込む勢いも衰えるだろうと思われます。 従って、海外資金の流れも今後は平常状態に戻ると予想されますし、国内投資家の動向も一服状態になると考えられますから、市場は落ち着いてくると予想されます。 それでも大きく調整される可能性は小さく、当面は緩やかな動きになりそうですから、今の相場であればREIT投資の再構築が可能です。 但し、再び上昇に転じるという期待を持つ投資家にとっては、まだまだ追いかけるチャンスが続くので、短期売買で利鞘を稼ぐという手法を捨てられないだろうと思います。 一方、冷静に見ると今年は地政学リスクも高まってきそうですし、原油価格安の影響が何処まで飛び火するか分からず、漠然とした不安感が漂います。 投資市場の市場心理としては、何となく不安を感じながらの現状追認という対応になりそうですから、色々な状況を想定して対応を考えておく必要もありそうです。 一方、REITでは前述したように粛々と投資ポートフォリオの再構築する期間ですから、余り雑音に囚われずに、やるべき事をするか否かによって、今年のパフォーマンスが左右されそうです。 相場の動きと言うのは、一旦調整に入るとその期間が結構長引きますから、明確に調整局面に入ったと分かるタイミングでは時期を逸します。 又、NISAは今は完全に「待て」のタイミングですから、今年の投資枠の消化は相場の行方をじっくりと見ながら、調整局面に入るのを待つのが長期投資スタンスでの基本なので、惑わされないようにして下さい。 |
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